【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社は「楽しいね!を、世界中の日常へ。」というミッションを掲げ、世界中の一人でも多くの人々の日常に、家族や友達と「楽しいね!」と笑いあえるひとときを届け、国・言語・文化・年齢・性別などあらゆる壁を越えて誰もが楽しめるプロダクト・サービスを創り、コミュニケーションを通じた「笑顔」を世界の隅々まで広げることを目指しております。
当社のエンターテインメントサービス事業につきましては、当社オリジナルタイトル「クラッシュフィーバー」(日本版・海外版)や「アリスフィクション」(世界同時運営)、LINE株式会社との協業タイトル「ジャンプチ ヒーローズ」(日本版・繁体字版)を配信しており、多くのユーザーに長期的に楽しんでいただける運営に取り組んでおります。
当第2四半期累計期間の売上高につきましては、2022年7月に配信開始した「アリスフィクション」の売上寄与に加え、「クラッシュフィーバー」が堅調に推移した結果、前年同期比で増収となりました。MAU(注1)の状況につきましては、「クラッシュフィーバー」は7.5周年イベント等が奏功し堅調な推移となりましたが、「ジャンプチ ヒーローズ」は2,100万ダウンロードキャンペーン、「アリスフィクション」はコラボイベントの効果を継続することができず減少推移となりました。
営業利益に関しましては、当第2四半期累計期間では損失を計上いたしましたが、中長期的な収益の拡大に向け、コンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業による新規タイトルの開発(注2)にも前事業年度に引き続き取り組んでいる一方で、「アリスフィクション」を中心に既存タイトルの運営体制の見直しや最適化を進めることで外注費などの運営費削減に取り組んだほか、全社的に費用削減に取り組んだことで、当第2四半期会計期間においては売上原価・販売費及び一般管理費が第1四半期会計期間に比べて減少し、営業損失額は縮小しております。なお、2023年1月に実施した第三者割当の株式交付費用8,975千円の発生等により、第1四半期会計期間に比べて営業外費用が増加しております。
この結果、当第2四半期累計期間の売上高は1,629,907千円(前年同期比15.6%増)、営業損失は320,804千円(前年同期は営業損失270,755千円)、経常損失は334,118千円(前年同期は経常損失286,747千円)、四半期純損失は349,878千円(前年同期は四半期純損失202,113千円)となりました。
なお、当社はエンターテインメントサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注)1.Monthly Active Userの略。月に1回以上アプリを利用したユーザー数。(集計に受託サービスは除く。)
2.当社では、会計上、アプリ・ゲームの新規開発費用を貸借対照表に資産計上せず期間費用としており、ソフトウエアを資産計上しないことで、将来の減損リスクが低減されていると認識しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期会計期間末の流動資産は1,457,178千円となり、前事業年度末に比べ775,500千円減少しました。これは主に、前第4四半期会計期間に比べ売上高が減少していることにより売掛金が374,305千円減少したことや、2022年9月に社債の発行200,000千円、2023年1月に第三者割当による新株式の発行427,700千円を行いましたが、「アリスフィクション」のリリース直後の広告投資等の未払金の支払いを第1四半期会計期間に行ったこと、また、四半期純損失の計上により現金及び預金が292,992千円減少したことによるものであります。
固定資産は714,823千円となり、前事業年度末に比べ52,086千円減少しました。これは主に、減価償却により運営権が34,999千円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は2,172,001千円となり、前事業年度末に比べ827,587千円減少しました。
(負債)
当第2四半期会計期間末の流動負債は990,009千円となり、前事業年度末に比べ830,450千円減少しました。これは主に、「アリスフィクション」のリリース直後の広告投資等により前第4四半期会計期間に増加した未払金の支払いを行ったことにより、未払金が809,830千円減少したことによるものであります。
固定負債は670,123千円となり、前事業年度末に比べ81,138千円減少しました。これは、1年内返済予定の長期借入金への振替により長期借入金が120,138千円減少したことや、財務体質の強化を図り、中長期的な事業成長に向けた必要資金を確保することを目的とした資金調達を実施したことにより、社債が200,000千円増加したものの、1年内償還予定の社債への振替により社債が161,000千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,660,132千円となり、前事業年度末に比べ911,588千円減少しました。
(純資産)
当第2四半期会計期間末の純資産は511,869千円となり、前事業年度末に比べ84,001千円増加しました。これは、四半期純損失の計上により、利益剰余金が349,878千円減少したものの、新規開発タイトルに係る人件費・外注費に充当することを目的とした第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ216,940千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ632,992千円減少し、570,507千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、664,644千円(前年同期は355,417千円の使用)となりました。これは主に、売上債権の減少額374,305千円があったものの、未払金の減少額809,830千円、税引前四半期純損失の計上334,118千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、365,654千円(前年同期は22,179千円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出340,000千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、397,306千円(前年同期は373,037千円の獲得)となりました。これは、長期借入金の返済による支出128,479千円、社債の償還による支出97,000千円があったものの、株式の発行による収入424,904千円、社債の発行による収入197,880千円があったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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