【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日から2023年9月30日)におけるわが国の経済は、ロシアによるウクライナ侵攻をはじめとする地政学リスクの顕在化や世界的な原材料価格の高騰等が重なり、景況感は悪化いたしました。
このような経済状況のもと、株式会社電通グループの「2022年日本の広告費」によれば、2022年の日本の総広告費は7兆1,021億円と、ウクライナ情勢、物価高騰など様々な影響を受けつつも、前年比104.4%と過去最高となりました。その中でも当社グループが属するインターネット広告市場においては、インターネット広告媒体費が2兆4,801億円(前年比115.0%)と継続して高い増加率を保っております。
当社グループでは、主力の成果報酬型広告サービス事業において、金融、自動車、引越、エステ、転職求人、士業、不動産関連など既存の各ジャンルにおける広告主様への注力を継続するとともに、物販等のその他新規分野の広告主様に対して営業の強化を図り、また広告掲載媒体運営者様に対して、より一層の連携強化に努めております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりになりました。
① 財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は9,034,320千円となり、前連結会計年度末と比較して658,191千円の増加となりました。これは、現金及び預金が1,272,421千円、貸倒引当金が185,963千円、投資有価証券が104,060千円増加し、売掛金が309,835千円、商品及び製品が3,001千円、前払費用が119,480千円減少したことが主な要因であります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債は6,135,602千円となり、前連結会計年度末と比較して568,393千円の増加となりました。これは、短期借入金が996,623千円、長期借入金が100,842千円増加し、買掛金が335,413千円、未払法人税等が91,773千円減少したことが主な要因であります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は2,898,717千円となり、前連結会計年度末と比較して89,797千円の増加となりました。これは、利益剰余金が2,833千円、その他有価証券評価差額金が73,640千円増加したことが主な要因であります。
② 経営成績
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,633,851千円(前年同四半期比100.8%)、営業利益324,817千円(同56.6%)、経常利益318,307千円(同56.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は164,170千円(同50.5%)となりました。
セグメント別の売上高は、成果報酬型広告サービス事業が893,355千円(同98.3%)、検索連動型広告代行事業が26,629千円(同44.3%)、中古建設機械マーケットプレイス関連事業が428,602千円(同92.4%)、その他の事業が285,263千円(同151.4%)となっております。また、セグメント利益は、成果報酬型広告サービス事業が893,355千円(同98.3%)、検索連動型広告代行事業が26,629千円(同44.3%)、中古建設機械マーケットプレイス関連事業が75,248千円(同118.0%)、その他の事業が199,521千円(同168.5%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ1,171,065千円増加し、4,458,919千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動により獲得した資金は239,836千円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益(272,484千円)を計上した一方、貸倒引当金の増加(185,963千円)、売上債権の減少(314,999千円)、前払費用の減少(120,246千円)による増額、仕入債務の減少(△336,607千円)、未払金の減少(△68,658千円)による減額等があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動に使用した資金は1,230千円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出(△681千円)、無形固定資産の取得による支出(△820千円)、敷金及び保証金の回収による収入(461千円)等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動により獲得した資金は931,878千円となりました。これは短期借入の増加による収入(989,738千円)、長期借入れによる収入(130,000千円)、長期借入金の返済による支出(△23,158千円)、配当金の支払額(△164,702千円)によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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