【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果等により個人消費の持ち直しの動きが見られるものの、世界規模のインフレや資源不足及び円安の影響を受けた物価高騰などにより、依然として先行きが不透明な状況が継続しております。
このような状況の中、当社グループでは、「新中期経営計画」に基づき、競争優位性のあるプロダクトの開発、事業と人材を創造する会社に生まれ変わり安定的収益を確保し、売上至上主義の経営から利益至上主義の経営を目指し事業を進めてまいりました。
資金調達と経費削減により資金を創出し、競争優位性のある新商品を開発して新たな市場に投入することで、成長を図っており、今後の成長分野に位置付けているサスティナブル・再生医療関連事業につきましては事業化に遅れが出ているものの、当第3四半期連結累計期間は、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失ともに前年同期を上回る結果となりました。
これらの結果、売上高は1,447,223千円(前年同四半期比154,786千円減)、営業損失は154,830千円(前年同四半期は506,747千円の営業損失)、経常損失は164,980千円(前年同四半期は556,767千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は193,782千円(前年同四半期は559,316千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
なお、当社グループは従来、「通信販売事業」の単一セグメントとしておりましたが、「その他事業」の重要性が増したため、報告セグメントを前連結会計年度末より「通信販売事業」及び「その他事業」に変更しております。そのため、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報は、当第3四半期連結累計期間における報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。
また、第1四半期連結会計期間より、従来「通信販売事業」及び「その他事業」としていた報告セグメントの名称を「コスメ・ビューティ&ウエルネス事業」、「サスティナブル・再生医療関連事業」に変更しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。前第3四半期連結累計期間のセグメント情報についても変更後の名称で記載しております。
(コスメ・ビューティ&ウエルネス事業)
コスメ・ビューティ&ウエルネス事業につきましては、新商品を開発して新たな市場に投入することにより売上高の増加を見込んでおりました。しかしながら新商品の販売に遅れが生じ、物価上昇に伴い個人消費に鈍化の傾向がみられることなどから、化粧品の需要回復が想定以上に鈍いものの、販売チャネルの拡大及び広告投資を抑えたことにより、営業損失は、大幅に改善され、売上高1,446,643千円(前年同四半期比155,366千円減)、営業損失27,432千円(前年同四半期は408,308千円の損失)となりました。
(サスティナブル・再生医療関連事業)
サスティナブル・再生医療関連事業につきましては、今後の主な成長分野に位置付け積極的に新たな研究等を行っており、複数の顧客から引き合いはありますが、これらの事業への取り組みは顧客企業にとっても新たな事業となるため検討に時間を要し、事業化に遅れがでているため、売上高579千円(前年同四半期比579千円増)、営業損失52,440千円(前年同四半期は63,475千円の損失)となりました。
② 財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は1,200,397千円となり、前連結会計年度末に比べ32,346千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が161,961千円減少したものの、前払金が145,543千円、商品及び製品が73,717千円それぞれ増加したことによるものです。
固定資産は65,038千円となり、前連結会計年度末に比べ38,762千円減少いたしました。
この結果、総資産は1,265,435千円となり、前連結会計年度末に比べ6,415千円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は248,114千円となり、前連結会計年度末に比べ554,050千円減少いたしました。これは主に、短期借入金が500,000千円、未払金が38,648千円減少したことによるものです。
この結果、負債合計は248,114千円となり、前連結会計年度末に比べ554,050千円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は1,017,321千円となり、前連結会計年度末に比べ547,634千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失193,782千円を計上した一方で、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ364,980千円増加したことによるものです。
この結果、自己資本比率78.6%(前連結会計年度末は36.0%)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の金額は、43,024千円です。
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