【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループは、当第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度の比較分析は行っておりません。
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界的高インフレの継続、ロシア・ウクライナ情勢やイスラエス・パレスチナ情勢といった不安要素はみられるものの、新型コロナ収束後のインバウンド増加による外需拡大、堅調な個人消費や設備投資などが経済を牽引し、引き続き景気回復の傾向が見られました。また、サイバー攻撃被害は引き続き増加の一途をたどるなかで、政府端末への国産サイバー対策ソフト導入に向けた動きなど、サイバーセキュリティ対策サービスに対するニーズは堅調であり、当社事業に対する需要や社会的な期待が益々高まっていることが感じられております。このような環境下において、当社では当事業年度より開始した新「中期3か年経営計画」の計画達成に向け、より一層の飛躍を目指し、積極的な事業活動を行っております。以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,645,485千円、営業利益は315,056千円、経常利益は372,305千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は262,689千円となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
データセキュリティ事業当第3四半期連結累計期間におけるデータセキュリティ事業は、サイバー攻撃を検知するためのログ管理製品の引き合いが増加し、売上高は堅調に推移いたしました。新サービスの「中堅・中小企業向けサイバー攻撃監視代行サービス」及び「サイバーセキュリティエンジニア教育サービス」は共に好調な受注傾向が継続しており、技術員拡充に伴うコスト増加となりましたが、セグメント利益は計画を上回りました。この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は956,693千円、セグメント利益は437,027千円となりました。
ネットワークセキュリティ事業当第3四半期連結累計期間におけるネットワークセキュリティ事業は、エンジニアを現地に派遣せず、クラウドセンターから一括管理できる「SaaS型ネットワーククラウドサービス」が人材不足を払拭するための手段として、引き続き需要が高く、順調な販売結果となりました。さらに、前事業年度に講じた価格改定の効果により、売上総利益率が大きく向上したことから、セグメント利益は堅調に推移いたしました。この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は1,688,791千円、セグメント利益は418,817千円となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)当第3四半期連結会計期間末における総資産は3,670,213千円となりました。主な内容は、現金及び預金1,722,563千円、原材料及び貯蔵品575,401千円、工具、器具及び備品113,170千円であります。
(負債)当第3四半期連結会計期間末における負債合計は1,957,812千円となりました。主な内容は、契約負債1,020,427千円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)315,624千円、短期借入金100,000千円であります。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産の合計は1,712,401千円となりました。主な内容は、利益剰余金1,116,813千円であります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第3四半期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は81,756千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析に重要な変更はありません。
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