【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウィルス感染症に伴う行動制限が緩和されたことで、経済活動の正常化やインバウンド市場の回復など、内需を中心に消費の持ち直しが見られました。しかしながら、金融市場や為替相場は不安定な状況が続いており、エネルギー関連、食料品値上げなど物価高による消費者の生活防衛意識の高まりなど、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。
こうした状況の下、当社グループの中核事業である水産物卸売事業においては、商品単価は上昇しましたが、天然大衆魚等の水揚げ減少により取扱数量は減少したため、売上高は前年同期並みとなりました。一部魚種の相場下落、円安による輸入コストの上昇などにより、利益率は減少しました。冷蔵倉庫事業は業務の効率化、保管料の値上げ等により売上高、利益ともに順調に推移しました。
その結果、当社グループの売上高は32,561百万円(前年同期比0.3%減)となり、営業利益は624百万円(前年同期比11.8%減)、経常利益770百万円(前年同期比16.6%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、471百万円(前年同期比24.7%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(水産物卸売事業)
当第1四半期連結累計期間においては、商品単価は上昇しましたが、販売数量は減少したため、売上高は30,340百万円(前年同期比1.0%減)となりましたが、一部商品の評価減を行った影響もありセグメント利益は241百万円(前年同期比46.7%減)となりました。
(冷蔵倉庫事業)
当第1四半期連結累計期間においては、保管料収入が増加した結果、売上高は1,913百万円(前年同期比14.8%増)、セグメント利益は229百万円(前年同期比86.1%増)となりました。
(不動産賃貸事業)
当第1四半期連結累計期間においては、売上高は157百万円(前年同期比18.9%減)となりましたが、費用の減少によりセグメント利益は144百万円(前年同期比13.8%増)となりました。
(荷役事業)
当第1四半期連結累計期間においては、水揚げ減少による取扱数量の減少により、売上高は150百万円(前年同期比3.6%減)となりましたが、外注委託の減少によりセグメント利益は8百万円(前年同期比90.8%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ現金及び預金の減少551百万円、売掛金の増加327百万円、商品及び製品の増加296百万円、投資有価証券の増加1,379百万円などにより、1,114百万円増の74,407百万円となりました。
(負債)
負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ支払手形及び買掛金の増加255百万円、短期借入金の増加750百万円がありましたが、長期借入金の減少495百万円などにより、24百万円減少の47,148百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上471百万円、その他有価証券評価差額金の増加939百万円、剰余金の配当による減少279百万円などにより、前連結会計年度末に比べ1,138百万円増加し27,259百万円となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。