【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の分析当第2四半期連結累計期間における経済情勢は、コロナ禍の活動制限解消やインバウンド需要の復調による個人消費の回復、及び部材不足の緩和による製造業の景況の持ち直しはあるものの、依然としてエネルギー価格及び資源価格の高止まりが継続しており、世界的な金融引き締め、高インフレ、更なる物価高への懸念は根強く、加えて中国経済の先行きが懸念されるなど、景気の先行きは不透明な状況が続いております。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は668億8百万円(前年同期比17.7%減)となりました。損益面においては、営業利益は5億43百万円(前年同期比56.4%減)となりました。経常損益は米国金利上昇に伴う支払利息の増加及び一時的な賃貸費用の発生により45百万円の損失(前年同期は4億93百万円の経常利益)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損益は3億43百万円の損失(前年同期は2億80百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
当社グループは、EMS事業とその他の事業を営んでおりますが、ほとんどがEMS事業のため、セグメント情報の記載を省略しております。なお、EMS事業の製品分野別の売上高とその他の事業の売上高は以下のとおりであります。売上高の金額については、連結相殺消去後の数値を記載しております。
① EMS事業当社グループの主たる事業であるEMS事業の売上高は664億33百万円(前年同期比17.8%減)となりました。製品分野別の業績の概況は次のとおりであります。
(車載機器)電動自動車市場の拡大による需要増の状況は継続しているものの、車載向け電子部品の逼迫影響があり、また一部顧客との取引について第1四半期連結会計期間より代理人取引として収益を純額で計上したことにより、売上高は370億85百万円(前年同期比14.9%減)となりました。
(産業機器)中国のロックダウン影響の解消により生産が正常化したことに加え、省エネルギー投資も継続しているものの、制御機器製品の中国市場における不調により、売上高は130億4百万円(前年同期比7.9%減)となりました。
(OA機器)在宅需要による増産の反動に起因する複合機やレーザープリンタ向け製品の取扱高の減少、及び市場での在庫水準の高止まりに伴う影響を受け、売上高は160億12百万円(前年同期比29.1%減)となりました。
(その他)コンシューマー製品とアミューズメント向け開発が主な事業内容になり、売上高は3億31百万円(前年同期比43.8%減)となりました。
② その他の事業人材派遣業の売上高は3億75百万円(前年同期比9.3%増)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末における総資産は830億8百万円(前連結会計年度末比17億77百万円減少)となりました。これは主に、有形固定資産が増加した一方で、棚卸資産が減少したことによるものであります。負債につきましては、647億70百万円(前連結会計年度末比20億4百万円減少)となりました。これは主に、長期借入金が増加した一方で、短期借入金が減少したことによるものであります。純資産につきましては、182億37百万円(前連結会計年度末比2億27百万円増加)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による減少の一方で、為替換算調整勘定が増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ13億60百万円増加し、111億10百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、66億55百万円の収入となりました。これは主に棚卸資産の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、27億98百万円の支出となりました。これは主に有形固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、28億38百万円の支出となりました。これは主に短期借入金の返済によるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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