【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが5類感染症に引き下げられたことで行動制限の緩和が進み、経済活動の回復傾向が続きました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化を一因とする原材料価格及びエネルギー価格の高騰や、深刻な人手不足など景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社は利益の確保のため、生産性の向上や経費の削減に取り組むとともに受注・売上の拡大に努めてまいりました。
この結果、当第2四半期累計期間の売上高は19億72百万円(前年同期比9.6%増)、営業損失は17百万円(前年同期は営業損失92百万円)、経常利益は46百万円(前年同期は経常損失34百万円)、四半期純利益は33百万円(前年同期は四半期純損失35百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
〈産業機械関連〉
日本工作機械工業会による工作機械主要統計では2023年1月から6月までの工作機械の受注累計額は7,684億円と、前年同期に比べ15.7%の減少となっております。
このような中、大型鋳物を得意とする当社の工作機械鋳物部品の同期間における受注高は前年同期比7.7%増の7億90百万円となりました。
ディーゼルエンジン部品の分野は、受注高は前年同期比54.7%増の2億45百万円となりました。
産業機械部品の分野は、活発な設備投資が継続しており、受注高は前年同期比205.4%増の77百万円となりました。
この結果、当セグメントの受注高は13億92百万円(前年同期比19.1%増)、売上高は11億6百万円(前年同期比19.7%増)となりました。
〈住宅機器関連〉
昨年10月の入国制限の緩和による外国人観光客の増加や、今年5月の新型コロナウイルス感染症対策の行動制限の緩和により観光需要の回復が見込まれる中、住宅機器関連の分野は宿泊施設向けの営業を強化し、「鋳物ホーロー浴槽」や「やまと風呂」の拡販に努めてまいりました。
この結果、当セグメントの売上高は8億66百万円(前年同期比1.1%減)となりました。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第2四半期会計期間末の資産合計は、64億61百万円となり、前事業年度末に比べ4億90百万円増加いたしました。この主な要因は、投資その他の資産の内、投資有価証券が4億75百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
負債合計は、35億96百万円となり、前事業年度末に比べ1億21百万円増加いたしました。この主な要因は、固定負債の内、繰延税金負債が1億39百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
純資産合計は、28億65百万円となり、前事業年度末に比べ3億68百万円増加いたしました。この主な要因は、その他有価証券評価差額金が3億35百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は44.3%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ92百万円増加して、8億19百万円となりました。
当第2四半期累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、55百万円(前年同四半期は2億97百万円の支出)となりました。
これは主に棚卸資産が1億88百万円増加した一方、売上債権が2億26百万円減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、36百万円(前年同四半期は36百万円の収入)となりました。
これは主に有形固定資産の取得による支出が9百万円及び投資不動産の賃貸による支出が9百万円あった一方、投資不動産の賃貸による収入が55百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の変動はありません(前年同四半期は1百万円の支出)。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は2百万円であります。 なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。