【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和やインバウンド需要の拡大等、景気回復の兆しが見られる一方で、不安定な世界情勢や急激な為替変動等の影響により不透明な状況が継続しました。しかし、このような経済環境の中、企業や人々の生活のデジタル化やモバイルシフトは引き続き促進しており、当社が属するモバイルアプリ業界の重要性はますます高まっております。
当社は、「デジタルを簡単に、社会を便利に」というミッションの下、アプリ開発技術がなくてもノーコード(プログラミング不要)で誰でも簡単にスマートフォンアプリの開発・運用を行うことができるプラットフォーム「Yappli」を提供しております。「Yappli」は従来の企業のアプリ開発における様々な課題を解決するだけではなく、顧客企業自ら効率的にアプリを運用することを可能にするため、アプリ運用における成果を生み出しやすいサービスとなっております。
また、2021年10月にはノーコードの顧客管理システムである「Yappli CRM」をローンチし、ユーザーとのタッチポイントであるアプリに加え、バックエンドのデータ領域へと当社のドメインを拡大いたしました。「Yappli CRM」は順調に立ち上がり、様々な企業への導入が進んでおります。また、2023年8月に社内利用向けアプリを刷新し、人的資本経営をアプリから推進する新サービス「Yappli UNITE」をローンチしました。人的資本開示に向け、HR Tech領域に進出し、組織エンゲージメントをアプリで向上させる新たな市場の開拓を目指します。
以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高3,591,224千円(前年同期比19.3%増)、営業利益172,669千円(前年同期は営業損失700,091千円)、経常利益164,221千円(前年同期は経常損失702,571千円)、
四半期純損失495,752千円(前年同期は四半期純損失709,140千円)となりました。四半期純損失につきましては、当第3四半期会計期間において、特別損失に信託型ストックオプション関連損失600,673千円を計上したことによるものであります。信託型ストックオプション関連損失に関する詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(追加情報)」をご参照ください。
なお、当社はアプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産合計は3,005,743千円となり、前事業年度末に比べ162,175千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が254,879千円、貸倒引当金が234,230千円及び流動資産その他が138,199千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は2,142,682千円となり、前事業年度末に比べ643,141千円増加いたしました。これは主に、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が87,500千円減少した一方で、信託型ストックオプション関連損失引当金が356,757千円、未払金が298,251千円及び未払法人税等が49,029千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は863,060千円となり、前事業年度末に比べ480,965千円減少いたしました。これは主に、資本金及び資本剰余金がそれぞれ7,119千円増加した一方で、四半期純損失を計上したことにより利益剰余金が495,752千円減少したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、236,477千円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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