【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和やインバウンド需要の拡大等、景気回復の兆しが見られる一方で、不安定な世界情勢や急激な為替変動等の影響により不透明な状況が継続しました。しかし、このような経済環境の中、企業や人々の生活のデジタル化やモバイルシフトは引き続き促進しており、当社が属するモバイルアプリ業界の重要性はますます高まっております。
当社は、「デジタルを簡単に、社会を便利に」というミッションの下、アプリ開発技術がなくてもノーコード(プログラミング不要)で誰でも簡単にスマートフォンアプリの開発・運用を行うことができるプラットフォーム「Yappli」を提供しております。「Yappli」は従来の企業のアプリ開発における様々な課題を解決するだけではなく、顧客企業自ら効率的にアプリを運用することを可能にするため、アプリ運用における成果を生み出しやすいサービスとなっております。
また、2021年10月にはノーコードの顧客管理システムである「Yappli CRM」をローンチし、ユーザーとのタッチポイントであるアプリに加え、バックエンドのデータ領域へと当社のドメインを拡大いたしました。「Yappli CRM」は順調に立ち上がり、様々な企業への導入が進んでおります。
当事業年度の通期業績予想は、上場以来初の最終損益を黒字で見込んでおりますが、売上と利益の両方を追求するバランス型の成長戦略を掲げ、前事業年度の後半より抜本的なコスト構造の見直しを行いました。一時的なコスト削減ではなく、人員体制や広告宣伝費の考え方など、当社に適したバランスを模索し再構築することで、長期的により筋肉質な組織への転換を図ることができました。
以上の結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高2,345,005千円(前年同期比17.3%増)、営業利益99,710千円(前年同期は営業損失672,762千円)、経常利益92,727千円(前年同期は経常損失673,395千円)、四半期純利益52,416千円(前年同期は四半期純損失677,778千円)となりました。
なお、当社はアプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期会計期間末における資産合計は3,068,438千円となり、前事業年度末に比べ224,869千円増加いたしました。これは主に、無形固定資産が14,058千円減少した一方で、流動資産その他が144,604千円及び現金及び預金が95,318千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は1,660,948千円となり、前事業年度末に比べ161,407千円増加いたしました。これは主に、借入金の返済により長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が50,000千円減少した一方で、未払金が165,474千円及び未払法人税等が37,697千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は1,407,489千円となり、前事業年度末に比べ63,462千円増加いたしました。これは主に、資本金及び資本剰余金がそれぞれ5,232千円及び四半期純利益を計上したことにより利益剰余金が52,416千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ、95,318千円増加し、1,746,055千円(前年同四半期2,171,149千円)となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は81,633千円(前年同四半期は632,238千円の使用)となりました。これは主に、未収入金の増減額214,198千円による支出があった一方で、未払金の増減額164,864千円、税引前四半期純利益92,727千円及び未払費用の増減額38,025千円による収入があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により獲得した資金は52,576千円(前年同四半期は12,259千円の使用)となりました。これは主に、敷金及び保証金の回収による収入が53,492千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は38,891千円(前年同四半期は947,730千円の獲得)となりました。これは主に、 新株予約権の行使による株式の発行による収入が10,349千円あった一方で、長期借入金の返済による支出が50,000千円あったことによるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、151,923千円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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