【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
本項に記載した将来事象に関する予測・見通し等は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであり、それらには不確実性が内在し将来の結果とは大きく異なる可能性があります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当社は「人類のアウトプットを増やす」というミッションのもと、表現活動を支援するための様々なウェブサービス及びスマートフォンアプリを提供しています。当第2四半期連結累計期間は、レンタルサーバーサービス「ロリポップ!」やネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」が価格改定の効果により堅調に推移しました。一方で、国内最大級のハンドメイドマーケット「minne」では低価格帯作品を中心に流通額が前年同期を下回りました。利益面では、金融支援事業の「FREENANCE」において、第1四半期連結会計期間で貸倒関連費用を1.8億円計上したことを受けて、管理体制を見直し5月以降は全面的に提携企業取引の高額な請求書買取を停止しました。第2四半期連結会計期間において、運送業・建設業を中心に複数の大口取引先の財政状態が悪化し、滞留債権金額が増加したため、滞留債権に対する貸倒引当金等の貸倒関連費用を10.9億円計上しました。その結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、売上高5,523,924千円(前年同期比8.2%増)、営業損失825,856千円(前年同期は営業利益248,352千円)、経常損失746,855千円(前年同期は経常利益258,464千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失892,446千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益182,881千円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、ホームページ制作サービス「グーペ」をEC支援事業からホスティング事業へ区分変更しました。当第2四半期連結累計期間の比較・分析は変更後の区分に基づいております。
① ホスティング事業ホスティング事業には、個人からビジネスまで幅広い用途にご利用頂けるレンタルサーバーサービス「ロリポップ!」及びドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」等が属しております。「ロリポップ!」におきましては、「定額ホームページ制作プラン」などを展開したものの、低単価プランの解約が増加し、契約件数は417,710件(前年同期末比2.1%減)となりました。一方で、2023年2月に行った価格改定の効果や上位プランの契約比率が高まったことから、顧客単価は495円(前年同期比10.2%増)となりました。「ムームードメイン」におきましては、電気料金高騰や円安による仕入れ価格上昇の影響を受け、2023年2月よりドメインの新規取得や更新に際しサービス維持調整費を導入したことから顧客単価が増加しました。一方で、新規契約数が減少したことから、登録ドメイン数は1,125,732件(前年同期末比3.2%減)となりました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は2,791,503千円(前年同期比4.8%増)、セグメント利益は902,033千円(前年同期比3.0%減)となりました。
② EC支援事業EC支援事業には、月額制ネットショップ作成サービス国内店舗数No.1の「カラーミーショップ」及びオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」等が属しております。「カラーミーショップ」におきましては、従来よりも大規模なネットショップ運営を支援するため、2023年1月より「プレミアムプラン」の提供を開始しています。また、ショップの商品情報をもとに、SNSで商品を宣伝するためのテキストを自動生成するカラーミーAIアシスタント(β)の提供を開始したほか、「GMO後払い」の月額利用料が最大6か月無料になるキャンペーンを実施しました。契約件数は、初期費用無料・月額利用料無料でネットショップを開設できるフリープランの利用が増加したことから50,337件(前年同期末比2.2%増)となりました。また、2022年4月に実施した価格改定の効果により、月額有料プランの顧客単価は5,213円(前年同期比35.4%増)となりました。「SUZURI」におきましては、2023年6月にTシャツセールを行い、登録会員数は149万人(前年同期末比21.4%増)となりました。一方で、消費動向の変化による影響を受けた第1四半期の流通額を補うには至らず、当第2四半期連結累計期間における流通金額は12.7億円(前年同期比1.6%減)となりました。また、利益面は前連結会計年度に実施した、SUZURIのテレビCM等のプロモーション施策による費用が発生しなかったことから大幅に改善しました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は1,522,241千円(前年同期比11.6%増)、セグメント利益は391,481千円(前年同期比122.1%増)となりました。
③ ハンドメイド事業
ハンドメイド事業には、国内最大級のハンドメイドマーケット「minne」が属しております。「minne」では、2023年4月よりデジタル作品や素材、作り方やノウハウを発信するレッスン動画など、ものづくりにまつわるデジタルコンテンツを登録し販売できるデジタルコンテンツの取り扱いを開始し、作家・ブランド数は88万人(前年同期末比5.7%増)となりました。一方で、低価格帯作品の流通規模縮小の影響を受け、当第2四半期連結累計期間における流通金額は70億円(前年同期比10.5%減)となりました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は761,032千円(前年同期比11.4%減)、セグメント利益は41,903千円(前年同期比37.6%減)となりました。
④ 金融支援事業金融支援事業には、連結子会社であるGMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営するフリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE」が属しております。「FREENANCE」におきましては、第1四半期連結会計期間で貸倒関連費用を1.8億円計上したことを受けて、管理体制を見直し5月以降は全面的に提携企業取引の高額な請求書買取を停止しました。第2四半期連結会計期間において、運送業・建設業を中心に複数の大口取引先の財政状態が悪化し、滞留債権金額が増加したため、滞留債権に対する貸倒引当金等の貸倒関連費用を10.9億円計上しました。損失拡大の影響を受け、当社の取締役が直接的に連結子会社であるGMOクリエイターズネットワーク株式会社の執行に関わり、ガバナンス体制を強化したほか、取引先の与信調査の強化や、買取額の制限設定などの管理体制強化を行いました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は448,254千円(前年同期比104.0%増)、セグメント損失は1,172,481千円(前年同期間におけるセグメント損失は15,388千円)となりました。
⑤ その他その他には、習い事やチーム・教室運営における連絡や集金をクラウド上で一元管理できるサービス「GMOレンシュ」が属しております。当第2四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は891千円(前年同期比18.6%増)、セグメント損失は19,749千円(前年同期間におけるセグメント損失は20,771千円)となりました。
また、当第2四半期連結会計期間における財政状態の概況は次のとおりであります。当第2四半期連結会計期間末における総資産は11,045,237千円(前連結会計年度末比390,709千円減)となりました。これは、主に現金及び預金が321,670千円、関係会社預け金が250,000千円、有形固定資産が114,132千円及び前払費用が87,859千円増加した一方で、貸倒引当金が1,215,389千円増加したことによるものであります。負債は9,523,193千円(同776,298千円増)となりました。主に短期借入金が700,000千円減少した一方で、契約負債が406,034千円、社債が800,000千円及び1年以内償還予定の社債が200,000千円増加したことによるものであります。純資産は1,522,043千円(同1,167,008千円減)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純損失計上に伴い利益剰余金が892,446千円及び配当金の支払により利益剰余金が263,852千円減少したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ571,670千円増加し、4,181,068千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。① 営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果得られた資金は734,640千円(前年同期比725,032千円の収入増)となりました。これは、主に貸倒引当金の増加額1,092,834千円による増加の一方で、未払金の増減額259,059千円及び前払費用の増減額87,859千円による減少の結果であります。② 投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果支出した資金は134,591千円(前年同期比103,327千円の支出減)となりました。これは、投資事業有限責任組合からの分配による収入94,779千円による増加の一方で、主に無形固定資産の取得による支出169,525千円による減少の結果であります。③ 財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果支出した資金は28,378千円(前年同期比218,140千円の支出減)となりました。これは、社債の発行による収入987,931千円による増加の一方で、主に短期借入金返済による支出700,000千円及び配当金の支払額263,710千円による減少の結果であります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「対処すべき課題」について変更があった事項は以下のとおりであります。以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)対処すべき課題」の項目番号に対応したものです。なお、当該事項の変更のない部分については、一部省略をしております。
③金融支援事業における貸倒関連費用の抑制金融支援事業の成長に伴い債権買取額は順調に拡大してきましたが、その一方で貸倒関連費用も増加傾向にあります。貸倒関連費用を抑制するために、継続取引先に対するモニタリングの強化、新規取引先に対する与信上限の引き下げ、利用条件の厳格化、回収期間の短縮、高額債権の買取停止、大型案件に特化した回収チームの組成等の施策を実行することで貸倒関連費用の抑制を図ってまいります。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は14,305千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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