【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ8億82百万円増加の283億88百万円となりました。これは主に投資有価証券及び有形固定資産の増加によるものです。負債合計は、前連結会計年度末に比べ4億83百万円増加の104億48百万円となりました。これは主に繰延税金負債及びリース債務の増加によるものです。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3億98百万円増加の179億39百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金の増加によるものです。
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴い、社会・経済活動は緩やかな回復傾向が見られました。なお、先行きにつきましては、インバウンド需要回復などの前向きな動きはあるものの、物価上昇の長期化や地政学的リスクなどの懸念により、依然として不透明な状況にあります。印刷業界におきましては、生活様式の変化に伴うデジタル化の加速による紙媒体の需要減少に加え、燃料費や原材料価格などの高騰は継続しており、依然として厳しい状況が続きました。当社におきましては、利益面に影響を及ぼすエネルギー価格や諸資材価格の高騰に対して製品価格の改定を引き続き進めています。生産面では、グループ全体のオフセット印刷の生産性を高めるため、川越工場の機能を狭山工場の敷地内に移転・集約すべく進めており、印刷工程については8月までに移転完了し、稼働を開始しました。加工工程については、2023年12月までに移転・集約を完了する予定です。また、2023年9月より、グループ全体の生産設備を活用することにより厚紙封筒の定期的な生産を開始しました。なお、スクリーン印刷機の製造販売を事業内容とする株式会社桜井グラフイックシステムズと業務提携を行い、スクリーン印刷機を使用した半導体加工テープなどの産業資材製造事業を開始することを決定し、2024年に那須工場を生産拠点にして事業を開始する予定です。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は69億81百万円(前年同期比1.6%減)、営業損失1億25百万円(前年同期は1億57百万円の損失)、経常損失56百万円(前年同期は1億23百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失76百万円(前年同期は2億78百万円の損失)となりました。
セグメント別の経営成績を示すと次のとおりです。① 印刷事業パッケージ等の増加があったものの、出版印刷物等の減少があり売上高は66億18百万円(前年同期比0.4%減)となりました。原材料費の高騰が継続しており、セグメント損失(営業損失)は2億95百万円(前年同期は3億37百万円の損失)となりました。② 電子部品製造事業水晶関連業界への売上減少等により売上高は1億64百万円(前年同期比37.2%減)となりましたが、セグメント損失(営業損失)は3百万円(前年同期は3百万円の損失)となりました。③ 不動産賃貸等事業売上高は1億98百万円(前年同期比3.6%増)、セグメント利益(営業利益)は1億73百万円(前年同期比5.0%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ8億34百万円減少し、63億14百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、2億51百万円の支出超過(前年同期は3億79百万円の収入超過)となりました。これは、法人税等の支払いなどによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、1億80百万円の支出超過(前年同期は12億14百万円の支出超過)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出などによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、4億2百万円の支出超過(前年同期は3億82百万円の支出超過)となりました。これは、配当金の支払などがあったことによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は11百万円です。
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