【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ5億9百万円増加の280億15百万円となりました。これは主に投資有価証券の増加によるものです。負債合計は、前連結会計年度末に比べ49百万円減少の100億14百万円となりました。これは主にリース債務が減少したことによるものです。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億60百万円増加の180億円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金の増加によるものです。
当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が改善する中で、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、世界的な金融引き締め等が続き、海外景気の下振れや物価上昇、金融資本市場の変動等の影響には十分に留意する必要があり、原材料・エネルギー価格の高止まりも続いています。印刷業界におきましては、生活様式の変化に伴うデジタル化の加速による紙媒体の需要減少に加え、燃料費や原材料価格などの高騰は継続しており、依然として厳しい状況が続きました。当社におきましては、営業面では営業戦略部を新設し、既存先の深耕及び新たな販路開拓のための市場開発、戦略策定、実行指揮を行っています。また、利益面に影響を及ぼすエネルギー価格や諸資材価格の高騰に対して製品価格の改定を引き続き進めています。生産面では、グループ全体のオフセット印刷の生産性を高めるため、2023年12月までに川越工場の機能を狭山工場の敷地内に移転・集約すべく、準備を進めています。なお、スクリーン印刷機の製造販売を事業内容とする株式会社桜井グラフイックシステムズと業務提携を行い、スクリーン印刷機を使用した半導体加工テープなどの産業資材製造事業を開始することを決定し、2024年1月頃に那須工場において事業を開始する予定です。当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は35億45百万円(前年同期比1.0%減)、営業損失36百万円(前年同期は51百万円の利益)、経常利益34百万円(前年同期比64.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失2百万円(前年同期は20百万円の利益)となりました。
セグメント別の経営成績を示すと次のとおりです。
①
印刷事業パッケージ等の増加があり、売上高は33億61百万円(前年同期比0.0%増)となりましたが、原材料費の高騰もあり、セグメント損失(営業損失)1億24百万円(前年同期は35百万円の損失)となりました。
②
電子部品製造事業水晶関連業界への売上減少等により売上高は82百万円(前年同期比32.3%減)となりましたが、固定費の減少により、セグメント損失(営業損失)は0百万円(前年同期は8百万円の損失)となりました。
③
不動産賃貸等事業売上高は1億23百万円(前年同期比2.8%減)、セグメント利益(営業利益)は88百万円(前年同期比7.1%減)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は6百万円です。
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