【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く経済環境は、コロナ禍からの正常化に伴い物流や半導体等の需給ひっ迫が一部緩和され、日本・北米・アセアンの生産においては緩やかな回復が見られました。一方で原材料やエネルギー価格および労務費の高騰や中国におけるゼロコロナ政策とその後の感染拡大などマイナスの圧力もあり、引き続き先行き不透明な厳しい状況が続いております。当第3四半期連結累計期間の売上収益は、199,525百万円(前年同四半期比24.2%増)、営業利益は、1,553百万円(前年同四半期は3,781百万円の営業損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は、1,037百万円(前年同四半期は4,258百万円の親会社の所有者に帰属する四半期損失)となりました。セグメントの業績は次のとおりであります。車載部品事業は、四輪車・二輪車用計器等が増加し、売上収益は156,631百万円(前年同四半期比28.1%増)、営業損失は571百万円(前年同四半期は5,598百万円の営業損失)となりました。民生部品事業は、空調コントローラー等が増加し、売上収益は14,209百万円(前年同四半期比53.6%増)、営業利益は1,151百万円(前年同四半期比610.6%増)となりました。樹脂コンパウンド事業は、樹脂材料の販売が減少し、売上収益は6,460百万円(前年同四半期比2.0%減)、営業利益は122百万円(前年同四半期比67.4%減)となりました。ディスプレイ事業は、LCD製品が減少し、売上収益は579百万円(前年同四半期比50.0%減)、営業損失は692百万円(前年同四半期は147百万円の営業利益)となりました。自動車販売事業は、新車販売等が増加し、売上収益は16,600百万円(前年同四半期比2.6%増)、営業利益は820百万円(前年同四半期比29.2%増)となりました。その他は、情報システムサービス等が減少し、売上収益は5,043百万円(前年同四半期比4.0%減)、営業利益は740百万円(前年同四半期比23.8%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の資産については、その他の金融資産が減少したものの、棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ16,766百万円増加し、346,320百万円となりました。負債については、営業債務及びその他の債務の増加等により、前連結会計年度末に比べ10,406百万円増加し、145,086百万円となりました。資本については、その他の資本の構成要素の増加等により、前連結会計年度末に比べ6,359百万円増加し、201,233百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第3四半期連結累計期間の現金及び現金同等物の四半期末残高は、31,337百万円(前連結会計年度末と比較して6,540百万円の増加)となりました。当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況と、前年同四半期に対する各キャッシュ・フローの増減状況は以下のとおりであります。営業活動によるキャッシュ・フローは、14,490百万円の支出となりました。前年同四半期と比較して営業債権及びその他の債権の増減額が13,263百万円増加、棚卸資産の増減額が5,423百万円増加したこと等により、12,936百万円の支出増となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、19,049百万円の収入となりました。前年同四半期と比較して定期預金の純増減額が29,498百万円減少したこと等により、25,189百万円の収入増となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、1,392百万円の収入となりました。前年同四半期と比較して短期借入金の純増減額が10,400百万円減少したものの、長期借入れによる収入が8,000百万円増加、長期借入金の返済による支出が3,354百万円減少したこと等により、824百万円の収入増となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2,556百万円であります。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
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