【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類へ移行されたことに伴い、経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化等に起因する原燃料価格の高止まり、中国経済の下振れ懸念や世界的な金融引き締めの影響等、依然として先行きは不透明な状況で推移しました。
このような状況の下、当社グループは、中期経営計画「MOVING-10 STAGE1」に沿って、「変革による拡大」と「新素材の創出」に注力するとともに、製造原価の低減、業務効率の向上に取り組んでまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、国内化粧品向け機能性微粒子製品の販売は回復したものの、原燃料価格の高止まりによるコスト上昇等に加えて、導電性高分子薬剤の販売が低調であったこと等により、売上高は270億9千8百万円(前年同期比2.4%減)となりました。営業利益は14億2百万円(前年同期比48.9%減)、経常利益は16億5千5百万円(前年同期比46.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億2千7百万円(前年同期比47.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
機能性材料事業の売上高は139億5百万円(前年同期比3.7%増)、セグメント利益は4億1千2百万円(前年同期比72.0%減)となり、電子材料部・化成品事業の売上高は125億8千万円(前年同期比7.8%減)、セグメント利益は8億6千9百万円(前年同期比22.0%減)となり、その他の売上高は6億1千1百万円(前年同期比13.2%減)、セグメント利益は1億1千8百万円(前年同期比21.5%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産総額は、787億1百万円(前連結会計年度末比29億8千3百万円増加)となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が12億5千3百万円、投資有価証券が22億1千8百万円、それぞれ増加し、現金及び預金が7億1千4百万円減少したことによります。
負債合計は、223億5千8百万円(前連結会計年度末比2億9千9百万円増加)となりました。これは主に、短期借入金が26億4千3百万円増加し、支払手形及び買掛金が12億9千1百万円、長期借入金が10億1千6百万円、それぞれ減少したことによります。
純資産合計は、563億4千2百万円(前連結会計年度末比26億8千3百万円増加)となりました。これは主に、利益剰余金が7億1千万円、その他有価証券評価差額金が15億3千7百万円、それぞれ増加したことによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より7億1千4百万円減少し、108億6千7百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金は、1億2千4百万円の収入(前年同期比13億1千4百万円収入額の減少)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益16億3百万円、仕入債務の減少による支出15億7千4百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金は、20億9千9百万円の支出(前年同期比4億7千5百万円支出額の増加)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出16億8千4百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金は、10億8千3百万円の収入(前年同期は13億3千3百万円の支出)となりました。主な要因は、短期借入金純増加額24億4千3百万円、長期借入金の返済による支出9億7千5百万円、配当金の支払額4億1千6百万円によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5億2千9百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。