【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループは当第3四半期連結累計期間より、従来の日本基準に替えて国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)を適用しております。また、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況 ①経営成績当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限等は解除され、経済社会活動は正常化に向けた動きが進んでおります。一方で、ウクライナ情勢の長期化に伴う世界的な原材料・資源価額の高騰による物価の上昇、欧米諸国等の金融引き締め政策による円安の進行等により、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。当社グループが事業を展開するデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)市場及びデジタル関連IT&ビジネスコンサルティング市場においては、コロナ禍における新たなライフスタイルの確立や消費活動のオンライン化が加速したことによって、消費者のメディア接点の多様化がよりいっそう進み、これらに対応するためのデジタルシフトをはじめとしたDXへの取り組みが多くの企業において活発なものとなっており、高成長が期待される市場として注目されております。このような経営環境のもと、当社グループでは、引き続きCX向上SaaSとして主に、クライアント企業のウェブサイトにおける顧客体験を向上し、顧客のロイヤルカスタマー化及び継続的な購買活動を促進するソリューションを提供し、これらのSaaSに加えて、長年にわたり蓄積されたCXデータとDXコンサルティングの知見を基礎に、クライアント企業が属する市場や競合の調査・DX戦略設計・マーケティングプラン策定・施策実行におけるコンサルティング及び伴走型支援等を広く提供してまいりました。また、当社グループの提供プロダクト及びサービスの拡大とCXデータの質及び量の増強を図り、競争力をより高めることを目的として、これまでに複数のM&Aを実行してまいりましたが、当第3四半期連結累計期間においては、2023年1月31日付で株式会社KaiU、2023年5月12日付で株式会社SAKIYOMI、2023年8月15日付でCRAFT株式会社、2023年8月21日付で株式会社JITT、2023年8月31日付で株式会社マイクロウェーブクリエイティブをそれぞれ連結子会社化いたしました。この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、CX SaaS及び付随するプロフェッショナルサービスの受注が順調に推移したことや、M&Aによる獲得事業の提供プロダクトによってサービスが拡大したことにより、売上収益は1,580,424千円、営業利益は420,826千円、税引前四半期利益は395,509千円、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は285,878千円となりました。
②財政状態
(資産)当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、10,551,794千円となりました。その主な内訳は、現金及び預金が3,887,016千円、のれんが4,288,238千円、繰延税金資産が1,437,793千円であります。
(負債)当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、7,437,247千円となりました。その主な内訳は、長期借入金が4,443,690千円、1年内返済予定の長期借入金が1,065,861千円であります。
(資本)当第3四半期連結会計期間末における資本合計は、3,114,547千円となりました。その主な内訳は、資本金が1,272,794千円、資本剰余金が1,593,476千円、利益剰余金が115,578千円であります。
(2)キャッシュ・フローの状況当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,887,016千円となり、前事業年度末に比べ2,909,053千円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第3四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、635,584千円となりました。主なキャッシュ・フローの増加要因としては、税引前四半期利益395,509千円、減価償却費及び償却費44,815千円、その他の中に含まれる未収消費税等の減少額114,665千円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第3四半期連結累計期間における投資活動の結果支出した資金は、3,285,142千円となりました。これは主に、事業譲受による支出318,884千円、子会社の取得による支出2,919,012千円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第3四半期連結累計期間における財務活動の結果得られた資金は、5,556,463千円となりました。これは、長期借入による収入4,475,000千円、新株の発行による収入1,827,433千円などがあったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定会計上の見積り及び仮定については、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
(6)研究開発活動該当事項はありません。
(7)従業員の状況当第3四半期連結累計期間末における連結会社の従業員数は、前事業年度末より103名増加し142名となりました。これは主に、第1四半期連結会計期間において株式会社KaiUの全株式を取得して子会社化したことや、第2四半期連結会計期間において株式会社SAKIYOMIの全株式を取得して子会社化したこと、また当第3四半期連結会計期間においてCRAFT株式会社の一部株式を取得して子会社化したこと及び株式会社JITT、株式会社マイクロウェーブクリエイティブの全株式を取得してそれぞれ子会社化したことによるものであります。なお、従業員数には臨時雇用者数を含めておりません。
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