【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営成績の分析当第2四半期連結累計期間における当社グループの連結業績は、OEM供給化粧品及び雑貨の売上計上がなかったこと並びにインターネット通信販売事業の減収により売上高1,003,914千円(前年同四半期比32.8%減)となりました。営業損益は、前期の業績に大きく貢献したOEM供給化粧品及び雑貨による利益計上はなくなったものの、自社ブランド化粧品事業の立上げに伴う先行費用が軽くなったことや食品事業の損失縮小により営業損失57,649千円(前年同四半期は営業損失95,083千円)と損失が縮小しました。経常損益は、前期に支出した新規事業やM&Aを検討する費用等が軽減されたことから経常損失63,947千円(前年同四半期は経常損失108,668千円)となりました。最終損益は、前期に特別利益として計上した自社工場売却に伴う固定資産売却益がなくなったことから、親会社株主に帰属する四半期純損失62,356千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失78,193千円)となりました。セグメントの業績は、次のとおりであります。① 食品事業飲料は、猛暑の影響を受けて麦茶が前期比微増、減収を続けていたごぼう茶も下げ止まって前期比微増となり、烏龍茶及び杜仲茶は減収となったものの、飲料全体では前期並みの売上となりました。珍味のビーフジャーキーは、OEM供給商品を中心に日本国内向け販売は減収となりましたが、中国向け販売が好調で日本国内向けの減収を上回り、食品事業全体を浮揚させる大幅な増収となりました。この結果、売上高154,238千円(前年同四半期比24.3%増)となりました。損益面では、飲料について値上げが定着したことに加え、珍味について工場稼働率の向上による採算改善が寄与して、当第2四半期連結会計期間では黒字を計上したことから、当第2四半期連結累計期間の損益は、営業損失3,354千円(前年同四半期は営業損失24,414千円)と、第1四半期連結累計期間(営業損失7,038千円)より赤字が縮小いたしました。② インターネット通信販売事業インターネット通信販売事業においては、出荷業務の内製化に伴い出荷能力が減少したことに加え、新型コロナウイルス感染の影響で堅調な売上となっていた衛生用品の需要が減退したこと等により、売上高835,798千円(前年同四半期比21.7%減)と減収となりました。損益面においては、衛生用品の価格下落や配送料金の値上げ等に伴い採算が悪化し、営業利益4,140千円(前年同四半期比67.6%減)に留まりました。
③ 化粧品事業OEM供給商品について当第2四半期連結累計期間に売上が計上されなかったことから、売上高891千円(前年同四半期比99.6%減)と、大幅な減収となりました。損益面においては、先行投資費用の支出が負担が前期より軽くなったことから、営業損失11,658千円(前年同四半期は営業損失49,948千円)と損失が大幅に減少しました。④ 雑貨事業当第2四半期連結累計期間においては研究用新型コロナウイルス抗原検査キットの売上がなかったことから、売上高(前年同四半期は売上高102,957千円)及び営業利益(前年同四半期は営業利益11,754千円)の計上はありませんでした。⑤ その他サプリメント商品及び給食事業、並びに当第2四半期から開始した青果事業の売上が計上されたことから売上高8,033千円となりました。損益面においては、サプリメント商品及び給食事業は黒字になった一方、青果事業及び事業活動の準備を始めた福祉用具事業の先行投資が重く、営業損失6,398千円となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末における財政状態は、主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により総資産及び純資産が減少し、総資産は774,864千円(前連結会計年度末は890,777千円)、負債は709,426千円(前連結会計年度末は756,821千円)、純資産は65,438千円(前連結会計年度末は133,956千円)、自己資本比率は8.0%(前連結会計年度末は14.7%)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より51,246千円減少し、159,776千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは32,378千円の獲得(前年同四半期は480,481千円の使用)となりました。これは主に売上債権と棚卸資産が減少したこと等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは15,473千円の使用(前年同四半期は28,650千円の獲得)となりました。これは主に前年同四半期は工場売却に伴う多額の有形固定資産の売却による収入があったことの反動によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは68,508千円の使用(前年同四半期は117,637千円の獲得)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,515千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。