【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和による経済活動の正常化及び雇用情勢の改善等により、景気は緩やかな回復基調にあるものの、ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締め等を背景とした為替変動及び原材料価格・原油価格の高騰、中国の景気減速懸念など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
わが国の工作機械業界は、当第2四半期連結累計期間は、国内は需要が前年同期比24.2%減少、海外でも需要が前年同期比14.1%減少し、その結果国内外全体の受注額は17.7%減少し7,372億円となりました。
こうした環境下、工作機械を主力取扱商品とする当社グループの受注・売上につきましては、地域ごとに状況は異なるものの、受注額は設備投資需要の低下により前年同期比減少となりました。一方で、売上高は営業努力及び長納期化の一部解消等に伴い前年同期比増加となりました。
上記の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は103億2千1百万円(前年同期比16.8%増)、営業利益は3億3百万円(同70.0%増)、経常利益は為替差益の計上等もあり4億8千7百万円(同61.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億9千6百万円(同34.0%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
なお、報告セグメントの区分方法の変更については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照下さい。
①日本
工作機械メーカー等への搭載品並びに一部の業界での設備投資増加及び長納期化の解消等を主因として売上が増加し、当第2四半期連結累計期間の売上高は62億7千2百万円(前年同期比20.2%増)となり、営業利益は1億2千4百万円(同52.6%増)となりました。
②北米
自動車メーカー並びに自動車部品メーカー向けの需要増加を主因として売上が増加し、当第2四半期連結累計期間の売上高は18億6千7百万円(前年同期比16.7%増)となり、営業利益は9千7百万円(同74.1%増)となりました。
③アジア
中国等一部地域において需要が減少傾向にあるものの、タイ及びインドを中心として二輪車メーカー向けの売上が増加した結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は20億3千6百万円(前年同期比16.1%増)となり、営業利益は6千8百万円(同117.2%増)となりました。
④その他
前年度の自動車メーカー向け設備投資の反動により売上が減少し、当第2四半期連結累計期間の売上高は1億4千5百万円(前年同期比45.7%減)となり、営業利益は0百万円(同94.8%減)となりました。
(2)財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1億3千万円減少し、180億4千2百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金が2億2千2百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ2億5千8百万円減少し、131億9千9百万円となりました。
固定資産は、投資有価証券が1億4千4百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1億2千8百万円増加し、48億4千2百万円となりました。
負債は、前連結会計年度末に比べ8億2千3百万円減少し、63億8千5百万円となりました。
流動負債は、電子記録債務が3億4千9百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ8億4千6百万円減少し、48億3千9百万円となりました。
固定負債は、その他に含まれる繰延税金負債が5千7百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ2千3百万円増加し、15億4千5百万円となりました。
純資産は、前連結会計年度末に比べ6億9千3百万円増加し、116億5千6百万円となりました。
株主資本は、利益剰余金が2億3百万円増加したことから、前連結会計年度末に比べ2億3百万円増加し、87億6千9百万円となりました。その他の包括利益累計額は、為替換算調整勘定が3億3千4百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ4億3千7百万円増加し、25億6千9百万円となりました。非支配株主持分は、前連結会計年度末に比べ5千2百万円増加し、3億1千6百万円となりました。
(3)キャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物は、前年同期比9億1千3百万円増加し、68億4千9百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少6億6千9百万円などにより2億9千1百万円の支出となりました(前年同期は3億2千9百万円の支出)。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、その他の収入3千4百万円などにより1千3百万円の収入となりました(前年同期は5千8百万円の収入)。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額9千3百万円などにより1億7千8百万円の支出となりました(前年同期は6千1百万円の収入)。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。