【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、ウィズコロナの下で各種政策の効果もあり緩やかな持ち直しの動きが続きました。一方で、金融緩和政策の見直しや物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等、景気下押しリスクもあり、先行きには十分注意する必要があります。このような状況の中、当社グループは、国内では顧客対応の充実など農業構造変化への対応強化、海外では主力市場である北米、欧州、アジアでの販売強化に努めた結果、連結経営成績は以下のとおりとなりました。当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比7,092百万円増加し、45,885百万円(前年同期比18.3%増加)となりました。国内売上高は前年同期比5,554百万円増加の28,278百万円(前年同期比24.4%増加)となりました。資材価格高騰などによる農機需要への懸念はあるものの、ウィズコロナ展示会の開催など営業活動の推進により4月からの価格改定への駆け込み需要を捉え、農機製品及び作業機が増加となりました。また、収支構造改革の柱である補修用部品及び修理整備等のメンテナンス収入も伸長しました。海外売上高は前年同期比1,538百万円増加の17,607百万円(前年同期比9.6%増加)となりました。北米はコンパクトトラクタ市場の調整局面が継続し減少となりました。欧州は小売店における旺盛なシーズン前の需要を捉えた出荷増に加え、前年下期よりIseki-Maschinen GmbHを連結子会社化したこともあり増加となりました。アジアでは前年同期にあった韓国での排出ガス規制に伴う出荷前寄せの剥落により減少となりました。営業利益は1,690百万円(前年同四半期は営業損失230百万円)となりました。増収による売上総利益の増加に加え、価格改定効果などにより増加となりました。経常利益は、前年同期比1,229百万円増加の1,302百万円(前年同期比1,685.1%増加)となりました。税金等調整前四半期純利益は前年同期比1,225百万円増加の1,234百万円(前年同期比14,966.2%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比414百万円増加の713百万円(前年同期比138.9%増加)となりました。
商品別売上状況につきましては、次のとおりであります。〔国内〕整地用機械(トラクタ、耕うん機など)は7,078百万円(前年同期比21.2%増加)、栽培用機械(田植機、野菜移植機)は2,131百万円(前年同期比26.1%増加)、収穫調製用機械(コンバインなど)は3,901百万円(前年同期比86.6%増加)、作業機・補修用部品・修理収入は9,262百万円(前年同期比13.5%増加)、その他農業関連(施設工事など)は5,904百万円(前年同期比19.4%増加)となりました。〔海外〕整地用機械(トラクタ、芝刈機など)は12,550百万円(前年同期比8.0%増加)、栽培用機械(田植機など)は944百万円(前年同期比17.9%減少)、収穫調製用機械(コンバインなど)は33百万円(前年同期比96.8%減少)、作業機・補修用部品・修理収入は1,754百万円(前年同期比68.9%増加)、その他農業関連は2,324百万円(前年同期比91.7%増加)となりました。
(2) 財政状態の状況〔資産〕当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ12,608百万円増加し219,100百万円となりました。主に、現金及び預金の減少1,528百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加10,461百万円、棚卸資産の増加3,078百万円によるものであります。〔負債〕当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ12,194百万円増加し146,340百万円となりました。主に、短期借入金及び長期借入金の増加12,233百万円によるものであります。〔純資産〕当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ413百万円増加し72,759百万円となりました。主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上713百万円、剰余金の配当686百万円、為替換算調整勘定の増加185百万円によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は312百万円でした。なお、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。