【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 概要当第2四半期連結累計期間における国内経済は、夏季休暇のレジャー需要や猛暑による飲料需要は増加し、PCなどの巣ごもり需要品は幾分減少しましたが、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行し行動制限が緩和されたにもかかわらず、長期間のコロナ禍生活の常態化による行動力低下、ウクライナ紛争に起因する原油高や急激な円安による物価高騰の影響により消費者の購買意欲は減退しており、経済の急激な回復には至っていない状況です。 一方、当社のミニプリンタ製品の販売状況としては、継続して人手不足によるコンビニ・スーパー・飲食店などの自動精算機向け需要増は継続し、堅調に推移しております。このような経済状況の中、当社の財政状態及び経営成績は、次の通り比較的堅調に推移致しました。
(2) 財政状態(資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べて4.1%増加し、73億42百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が71百万円、電子記録債権が70百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が42百万円、原材料及び貯蔵品が80百万円それぞれ増加したことによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて10.3%増加し、23億47百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が63百万円、投資その他の資産が1億36百万円それぞれ増加したことによります。 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて5.5%増加し、96億89百万円となりました。(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べて9.4%増加し、20億35百万円となりました。主な要因は電子記録債務が1億32百万円増加したことによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて9.6%増加し、4億96百万円となりました。主な要因は、退職給付に係る負債が20百万円増加したことによります。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて9.4%増加し、25億31百万円となりました。(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べて4.2%増加し、71億58百万円となりました。主な要因は親会社株主に帰属する四半期純利益2億64百万円の計上、剰余金の配当1億5百万円による、利益剰余金の増加1億59百万円です。1株当たり純資産は、前連結会計年度末に比べて54円89銭増加し、1,360円19銭となり、自己資本比率は、前連結会計年度末より0.9%減少し73.9%となりました。
(3) 経営成績①
売上高当第2四半期連結累計期間の売上高は32億14百万円となり、前年同四半期と比べ、3億3百万円(10.4%)の増加となりました。なお、商品群別業績は次のとおりであります。当第2四半期連結累計期間における商品群別売上高は、ミニプリンタメカニズムは76百万円(前年同四半期と比べ1百万円(1.7%)の増加)、ケース入りミニプリンタは17億44百万円(前年同四半期と比べ1億81百万円(11.6%)の増加)、ミニプリンタ関連商品は5億61百万円(前年同四半期と比べ60百万円(12.0%)の増加)、消耗品は2億21百万円(前年同四半期と比べ11百万円(4.8%)の減少)、大型プリンタは66百万円(前年同四半期と比べ13百万円(24.9%)の増加)、その他は5億43百万円(前年同四半期と比べ58百万円(12.0%)の増加)となりました。②
売上総利益当第2四半期連結累計期間の売上総利益は8億61百万円となり、前年同四半期と比べ72百万円(9.2%)の増加となりました。③
販売費及び一般管理費当第2四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は、6億17百万円と前年同四半期と比べ53百万円(9.5%)の増加となりました。④
営業利益当第2四半期連結累計期間における営業利益は2億43百万円となり、前年同四半期と比べ18百万円(8.3%)の増加となりました。⑤
経常利益当第2四半期連結累計期間における経常利益は3億85百万円(前年同四半期と比べ11百万円(2.8%)の減少)となりました。⑥ 親会社株主に帰属する四半期純利益税金等調整前四半期純利益は3億88百万円(前年同四半期と比べ18百万円(5.0%)の増加)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は1億23百万円(前年同四半期と比べ0百万円(0.6%)の減少)となりました。その結果、当第2四半期連結累計期間における親会社株主に帰属する四半期純利益は2億64百万円(前年同四半期と比べ19百万円(7.8%)の増加)となりました。
(4) キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同四半期に比べ20億12百万円減少、前連結会計年度に比べ1億69百万円増加し、12億4百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によって得られた資金は、1億68百万円(前年同四半期は1億15百万円)となりました。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益3億88百万円、減価償却費38百万円、為替差益1億24百万円、売上債権の増加1億13百万円、棚卸資産の増加1億1百万円、法人税等の支払額1億36百万円となっております。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によって得られた資金は、46百万円(前年同四半期は6億54百万円)となりました。これは主として定期預金の預入による支出6億44百万円に対し、定期預金の払戻による収入が7億92百万円であったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により支出した資金は1億20百万円(前年同四半期は1億9百万円)であり、これは主として配当金の支払額1億4百万円によるものであります。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億29百万円であります。