【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 概要当第3四半期連結会計期間の経済は、新型コロナウイルス感染症第8波による感染拡大に対し、重症化率の低下により個人消費も活性化し、徐々に回復基調となりましたが、円安による原材料・燃料価格の上昇は一時のピークを脱したものの各種製品の物価上昇を招いております。 このような経済状況の中、当社の販売状況につきましては、コロナによる世界的な製品・部品の生産や物流の停滞状況が徐々に回復しており、遅延していた受注済製品の出荷も始まり、輸出製品については円安による受注増や利益率の改善効果も有り堅調な回復基調となりました。
(2) 財政状態の分析資産、負債及び純資産の状況(資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べて7.1%増加し、70億96百万円となりました。これは、主として現金及び預金が2億76百万円、商品及び製品が2億21百万円増加したことによります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.7%増加し、21億11百万円となりました。これは、主として投資有価証券が86百万円増加したことによります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて5.8%増加し、92億7百万円となりました。(負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べて10.5%増加し、19億78百万円となりました。これは、主として支払手形及び買掛金の4億86百万円減少に対し、電子記録債務が7億92百万円増加したことによります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて6.1%増加し、4億44百万円となりました。これは、主として退職給付に係る負債が25百万円増加したことによります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて9.7%増加し、24億23百万円となりました。(純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて4.5%増加し、67億84百万円となりました。これは、主として親会社株主に帰属する四半期純利益3億8百万円の計上と剰余金の配当1億5百万円による利益剰余金の増加2億3百万円によります。 1株当たり純資産は、前連結会計年度末に比べて55円22銭増加し、1,289円7銭となりました。 また、自己資本比率は、前連結会計年度末の74.6%から73.7%となりました。
(3) 経営成績の分析①
売上高売上高は、45億82百万円と、前年同四半期と比べ3億8百万円(7.2%)の増加となりました。なお、商品群別業績は次のとおりであります。当第3四半期連結累計期間における商品群別売上高は、ミニプリンタメカニズムは1億17百万円(前年同四半期と比べ5百万円(4.5%)の増加)、ケース入りミニプリンタは24億1百万円(前年同四半期と比べ9百万円(0.4%)の減少)、ミニプリンタ関連商品は8億20百万円(前年同四半期と比べ2億8百万円(34.1%)の増加)、消耗品は3億53百万円(前年同四半期と比べ18百万円(5.4%)の増加)、大型プリンタは83百万円(前年同四半期と比べ0百万円(1.2%)の増加)、その他は8億6百万円(前年同四半期と比べ84百万円(11.8%)の増加)となりました。② 売上総利益当第3四半期連結累計期間の売上総利益は12億44百万円となり、前年同四半期と比べ70百万円(6.0%)の増加となりました。③
販売費及び一般管理費当第3四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は、8億44百万円となり、前年同四半期と比べ4百万円(0.5%)の減少となりました。④
営業利益当第3四半期連結累計期間における営業利益は4億0百万円となり、前年同四半期と比べ74百万円(22.9%)の増加となりました。⑤
経常利益当第3四半期連結累計期間における経常利益は5億2百万円となり、前年同四半期と比べ85百万円(20.7%)の増加となりました。⑥
親会社株主に帰属する四半期純利益税金等調整前四半期純利益は4億71百万円となり、前年同四半期と比べ、54百万円(13.2%)の増加、税効果会計適用後の法人税等負担額は1億62百万円となり、前年同四半期と比べ、10百万円(6.7%)の増加となりました。その結果、当第3四半期連結累計期間における親会社株主に帰属する四半期純利益は3億8百万円となり、前年同四半期と比べ、44百万円(16.9%)の増加となりました。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億88百万円であります。