【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が緩和され、経済活動の正常化で設備投資や生産に持ち直しの動きが見られたものの、急激な円安ドル高の進行など、先行き不透明で予断を許さない状況が続いております。
また、世界経済は、一部の地域では持ち直しの動きが見られたものの、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う資源価格の高騰、欧米におけるインフレ加速に対応した政策金利の引き上げ、中国でのゼロコロナ政策による経済活動抑制等の不安定要因が並存しており、先行きは一段と不透明感を増しております。
このような状況のもと、当第2四半期連結累計期間の業績は、当社の主力市場の一つである北米市場が堅調に推移したこと等により、連結売上高は43億1千4百万円(前年同期比7.0%増加)となりました。
損益につきましては、原材料コスト・物流コストの上昇等の影響もあり、営業利益は4億9千9百万円(同11.3%減少)となりました。一方、為替相場が前年度よりも円安基調で推移したこと等により、経常利益は9億5千3百万円(同47.8%増加)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、本社厚木工場の移転に伴う特別損失4億4千1百万円の計上もあり、3億5千1百万円(同10.1%減少)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
ガス機器事業は、フォークリフト向け部品の販売は増加したものの、自動車向け部品の販売減少等により、売上高は16億9百万円(同0.1%減少)、セグメント利益は1億7千万円(同34.5%減少)となりました。
汎用機器事業は、主要マーケットである米国市場の販売増加等により、売上高は20億1千4百万円(同10.8%増加)、セグメント利益は1億6千8百万円(同109.9%増加)となりました。
自動車機器事業は、インド市場の販売増加等により、売上高は4億1千4百万円(同27.4%増加)となりましたが、電動系新商品の先行開発費負担等もありセグメント損失は4千7百万円(前年同期は1千2百万円の利益)となりました。
不動産賃貸事業は、売上高は2億7千5百万円(同0.1%増加)、セグメント利益は2億8百万円(同0.5%減少)となりました。
資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は、197億8千7百万円と前連結会計年度末と比べて19億4千8百万円増加しました。主な増減項目は、建物及び構築物の増加(44億2千7百万円)、現金及び預金の増加(12億2千4百万円)、建設仮勘定の減少(35億3千5百万円)であります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、103億8百万円と前連結会計年度末と比べて16億1千4百万円増加しました。主な増減項目は、長期借入金の増加(15億4千1百万円)、その他流動負債の増加(14億5百万円)、短期借入金の増加(5億7千4百万円)、設備関係支払手形の減少(18億9千5百万円)であります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、94億7千9百万円と前連結会計年度末と比べて3億3千3百万円増加しました。主な増減項目は、為替換算調整勘定の増加(3億円)、利益剰余金の増加(2億1千1百万円)、その他有価証券評価差額金の減少(2億円)であります。
(2) キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結累計期間における、現金及び現金同等物の残高は、営業活動によるキャッシュ・フローの増加(10億9千4百万円)が、投資活動によるキャッシュ・フローの減少(20億9百万円)及び財務活動によるキャッシュ・フローの増加(19億7千5百万円)を上回り、また、現金及び現金同等物に係る換算差額の増加(1億8千4百万円)による調整を行った結果、現金及び現金同等物の残高は、43億8千1百万円(前第2四半期連結累計期間は33億7千5百万円)となり、前第2四半期連結累計期間と比べて10億6百万円増加しました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は10億9千4百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益(5億2千4百万円)、その他の増加(2億8千9百万円)、本社移転費用引当金の増加(2億5千7百万円)、減価償却費(2億3千2百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は20億9百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出(20億1千万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果増加した資金は19億7千5百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入(16億6千万円)、短期借入金の増加(5億6千万円)によるものであります。
(3) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「コーポレート・ガバナンスの状況等」中の当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、99,886千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究活動の状況に重要な変更はありません。
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