【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが変更され、社会経済活動の正常化の動きが見られる一方、地政学的リスクの懸念によるエネルギー価格や原材料価格の高騰など、先行き不透明な状況が続いております。
当社が属するスクリーン印刷用製版業界におきましては、主要顧客である電子部品業界において、半導体不足が緩和されたものの、スマートフォンやPCなどの情報通信関連向けの部品やEV等自動車関連向けの各種電子部品の需要が低調に推移いたしました。
このような状況のもと、当社におきましては、高度化する市場ニーズに対応するべく高付加価値製品の開発、高精度製品の安定生産、生産効率の向上に取り組んでまいりました。
以上の結果、売上高につきましては、製品売上高5億6百万円(前年同期比 4.9%減)、商品売上高1億12百万円(前年同期比 59.6%増)となり、売上高合計6億18百万円(前年同期比 2.6%増)となりました。
利益面におきましては、製品売上高の減少と売上原価の増加に伴い、営業利益74百万円(前年同期比 10.0%減)となり、経常利益は為替差益が発生し1億22百万円(前年同期比 2.1%増)となりました。四半期純利益につきましては、前事業年度に発生した役員退職慰労金が当事業年度においては発生が無く84百万円(前年同期比 248.8%増)となりました。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
②財政状態
(資産)
当第1四半期会計期間末における流動資産は56億45百万円となり、前事業年度末に比べ1億54百万円増加いたしました。固定資産は37億95百万円となり、前事業年度末に比べ1億59百万円増加いたしました。
この結果、総資産は94億41百万円となり、前事業年度末に比べ3億13百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期会計期間末における流動負債は5億68百万円となり、前事業年度末に比べ1億28百万円増加いたしました。固定負債は2億48百万円となり、前事業年度末に比べ40百万円増加いたしました。
この結果、負債合計は8億17百万円となり、前事業年度末に比べ1億69百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産は86億24百万円となり、前事業年度末と比べ1億44百万円増加いたしました。
この結果、自己資本比率は91.3%(前事業年度末は92.9%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載については重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は、28百万円であります。なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社を取り巻く事業環境は、主要顧客である電子部品業界の動向の影響を大きく受けるとともに、同業他社との受注競争の激化など引き続き厳しい状況が続いております。
電子部品業界におきましては、技術革新のスピードが速く、製品の高精度化が著しいことから、当社は、お客様の要求する高精度な製品をより効率的に生産・販売ができるように取り組んでまいります。
また、当社といたしましてはこれらの状況を踏まえ、高精度製品の製造に使用される製品の開発に注力するとともに、これまでに導入した設備の稼働率を高め、お客様のニーズに合った高精度な製品の安定供給を行ってまいります。
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