【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の分析当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日から2022年12月31日)におけるわが国経済は、世界的な資源価格の高騰や地政学的リスクによるサプライチェーンの混乱、及び為替相場の急激な円安進行により、エネルギーや各種仕入れなど、あらゆる品目における価格上昇が、国民生活・事業活動に大きな影響を及ぼしました。また、感染症影響としては、「まん延防止等重点措置」が3月下旬に全面解除された後、一時的な再拡大の影響を受けました。その一方、政府による感染抑制と、全国旅行支援をはじめとした経済活動の両立策により、消費マインドの改善と人流に回復の兆しが見られました。外食産業におきましては、3年ぶりに営業制限のないゴールデンウィークやお盆、年末の商盛期を迎えることができたこともあり、客足は回復傾向となりました。その一方、原材料価格の上昇や円安の影響等によるエネルギー・仕入れ価格上昇が事業活動に影響を及ぼし、依然として厳しい環境が続いております。このような環境のもと当社グループは、お客様及び従業員の安全と健康を守る観点から、感染症拡大の予防対策を最優先に取り組んでおります。また、お客様起点の視座を堅持しつつ、新中期経営計画『Challenge to“300”』にもとづき、「持続可能性」の追求と「再成長」の具現化をテーマとして、基本的価値である「おいしさ・おもてなし」の向上及び「食と健康」の追求に継続的に取り組んでおります。引き続き、お客様のニーズに対応すべく、テイクアウト商品の拡充やデリバリー対応店舗及びモーニング営業実施店舗の拡大、冷凍自動販売機の設置など、機動的に販売施策を継続し、お客様への提供価値及び企業価値の向上に努めてまいります。
(各事業部門)① 和食麺処サガミ部門和食麺処サガミ部門では、全店販売促進企画として料理フェアを5回実施いたしました。また、4月と10月に「サガミ公式Twitterフォロー&リツイートキャンペーン」を各1回、4月に「ゴールデンウィーククーポン配布」、6月に「父の日企画」、7月には「夏の大感謝祭」、9月には「シルバーウィーククーポンの配布」、11月に「冬の感謝祭」、12月に「ゆく年くる年クーポン配布企画」を各1回実施いたしました。一部地域販売促進企画として6月に「御園座ご招待キャンペーン」、10月と11月に「セントラル愛知交響楽団」との合同企画として、公演会場でブランド訴求チラシの配布を各1回、石川県輪島市とコラボレーションした「輪島天然ふぐ天みそ煮込」を限定店舗で実施いたしました。その他の取り組みとして、9月にサガミ公式アプリをリリースいたしました。これにより、既存店売上高は前年同一期間に対して24.1%増となり、 既存店客数は前年同一期間に対して19.7%増、客単価が前年同一期間に対して3.7%増となりました。店舗関係では、「和食麺処サガミ 半田インター店」(9月)、「和食麺処サガミ 木津川城山台店」(12月)を出店いたしました。その一方、「和食麺処サガミ 西大津店」(5月)、「和食麺処サガミ 藤枝店」(8月)、「和食麺処サガミ 加木屋店」(10月)を閉鎖いたしました。なお、当第3四半期末での店舗数は131店舗であります。
② 味の民芸部門味の民芸部門では、全店販売促進企画として「料理フェア」を5回、「母の日フェア」、「父の日フェア」、「手延べうどん食べ放題企画」、「敬老の日フェア」、「和食の日フェア」を各1回実施いたしました。また、「夏の大感謝祭」および、「秋の新メニューフェア」を各1回実施し、「店内飲食およびテイクアウト10%引きキャンペーン」を実施いたしました。店舗関係では、「味の民芸 西国分寺店」(8月)を閉鎖いたしました。なお、当第3四半期末での店舗数はFC店舗を含み51店舗であります。
③ どんどん庵部門どんどん庵部門では、全店販売促進企画として「料理フェア」を9回実施いたしました。また、4月に「麺大盛分無料キャンペーン」、5月と10月に「GO!どんどん庵クーポンキャンペーン」を各1回実施いたしました。店舗関係では、「かつたに 一宮尾西店」を業態転換し、「どんどん庵 一宮尾西店」(11月)を出店いたしました。その一方、「どんどん庵 飛島店」(12月)を閉鎖いたしました。なお、当第3四半期末での店舗数はFC店舗を含み32店舗であります。
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その他の部門その他の部門では、団欒食堂「あいそ家」において、「料理フェア」を8回実施いたしました。大型セルフうどん店「製麺大学」においては、「料理フェア」を8回実施いたしました。国内店舗関係では、岐阜県岐阜市に「十割そば二代目長助 岐阜岩滝店」(5月)を出店いたしました。その一方、「ごちたく味の民芸 練馬平和台店」(10月)、「ぶぶか 西台店」(11月)、「ごちたくサガミ 守山店」(12月)、「とと蔵 湘南台店」(12月)を閉鎖したほか、「かつたに 一宮尾西店」(11月)を業態変更に伴い閉鎖いたしました。海外店舗関係では、イタリア・ミラノ市郊外に「SAGAMI ベリンザーゴ・ロンバルド店」(4月)をFCで出店いたしました。その一方、イタリア「SAGAMI シエナ店」(8月)を閉鎖いたしました。なお、当第3四半期末での店舗数はFC店舗を含み、国内25店舗、海外9店舗の合計34店舗であります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は19,684百万円と前年同四半期と比べ3,802百万円(23.9%)の増収となり、営業利益は927百万円と前年同四半期と比べ1,288百万円(前年同四半期は営業損失360百万円)の増益、経常利益は1,604百万円と前年同四半期と比べ379百万円(19.1%)の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,171百万円と前年同四半期と比べ254百万円(17.8%)の減益となりました。なお、当第3四半期末のグループ店舗数は248店舗であります。
(2) 財政状態の分析当第3四半期連結会計期間末の総資産は、24,549百万円と前連結会計年度末に比べ384百万円の増加となりました。流動資産は前連結会計年度末に比べ225百万円減少し12,925百万円、固定資産は610百万円増加し11,624百万円、流動負債は前連結会計年度末に比べ108百万円減少し4,388百万円、固定負債は696百万円減少し3,911百万円、純資産は1,190百万円増加し16,249百万円となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動特記すべき事項はありません。
(5) 従業員数① 連結会社の状況当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。② 提出会社の状況当第3四半期累計期間において、当社の従業員数に著しい増減はありません。