【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による活動制約は段階的に緩和されたものの、オミクロン株などによる感染の再拡大も発生した一方で、為替相場の急激な変動や地政学的な衝突の影響による物価上昇など、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。当社グループの属するネイル業界におきましても、感染の再拡大による外出の自粛や、物価高による節約志向の高まりなどにより、回復基調ではあるものの依然として厳しい経営環境で推移しました。このような環境の中、当社グループはコロナ禍に起因する人員不足並びに店舗スタッフの感染などにより一部店舗で臨時休業を実施したものの、積極的な採用活動を行ったことにより人員不足は解消に向かい、前連結会計年度に比べて増収となりました。店舗展開ではファストネイルブランドにて、4月にテラスモール湘南店(神奈川県藤沢市)、9月にmozoワンダーシティ店(名古屋市西区)、12月になんばウォーク店(大阪市中央区)を直営店として優良商業施設に新規出店しました。利益に関しては、従業員の待遇改善や人員不足解消に向けた積極的な採用教育活動の実施、予約アプリの利便性を高めるための改修など、将来に向けた投資、原材料並びにエネルギーコストの上昇などにより費用が増大したことに加え、売上収益の回復により雇用調整助成金の受給対象から外れたことで当連結会計年度は赤字となりました。以上の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上収益は2,330百万円(前連結会計年度比8.7%増)、営業損失は36百万円(前連結会計年度は営業利益89百万円)、税引前損失は43百万円(前連結会計年度は税引前利益82百万円)、親会社の所有者に帰属する当期損失は34百万円(前連結会計年度は親会社の所有者に帰属する当期利益51百万円)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(a) ネイル事業(店舗数)
ブランド名
地域
2022年3月31日
新規出店
2023年3月31日
ファストネイル
関東
40(1)
1
41(1)
東海
5
1
6
関西
4
1
5
中国
1
-
1
九州
1
-
1
計
51(1)
3
54(1)
ファストネイル・プラス
関東
3
-
3
ファストネイル・ロコ
関東
3
-
3
東海
1(1)
-
1(1)
関西
2(2)
-
2(2)
九州
2(2)
-
2(2)
計
8(5)
-
8(5)
合計
62(6)
3
65(6)
(注)( )内はフランチャイズ店舗であり内数であります。
(新規出店)
年
月
内容
2022
4
ファストネイル テラスモール湘南店(神奈川県藤沢市)を新規出店
9
ファストネイル mozoワンダーシティ店(名古屋市西区)を新規出店
12
ファストネイル なんばウォーク店(大阪市中央区)を新規出店
(業績)(単位:百万円)
前連結会計年度
当連結会計年度
増減
売上収益
2,132
2,323
191
セグメント利益(△は損失)
92
△32
△125
(b) メディア事業(業績)(単位:百万円)
前連結会計年度
当連結会計年度
増減
売上収益
13
9
△4
セグメント利益(△は損失)
△4
△4
0
② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6百万円増加し、399百万円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は127百万円(前連結会計年度比239百万円の収入減)となりました。これは主に、助成金返還損失引当金を△81百万円、営業債権及びその他の債権の増減額を△26百万円それぞれ計上したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は41百万円(前連結会計年度比52百万円の支出減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出を33百万円計上したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は79百万円(前連結会計年度比166百万円の支出減)となりました。これは主に、リース負債の返済による支出を201百万円計上した一方で、短期借入金の増減額を170百万円計上したことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
(a) 生産実績当社グループで行う事業は提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
(b) 仕入実績当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
仕入高(千円)
前期比(%)
ネイル事業
104,576
78.9
メディア事業
-
-
合計
104,576
78.9
(注) 金額は、仕入価格によっております。
(c) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
売上収益(千円)
前期比(%)
ネイル事業
2,322,839
109.0
メディア事業
9,454
71.1
調整
△2,193
-
合計
2,330,101
108.7
(注) 1.主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先が無いため記載を省略しております。2.調整はセグメント間の相殺消去であります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。新型コロナウイルス感染症の影響は、感染症法上の分類について季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられることなどを契機に、徐々に収束に向かうことが予想されます。一方で、人件費の高騰に加えて原材料やエネルギー価格、物流コストなど様々な物価高の影響は、2023年4月以降も2024年3月期中は一定期間継続するものと見込まれるものの、その影響は限定的であると仮定し、会計上の見積りを行っておりますが、現時点ですべての影響について予測を行うことは困難な状況であるため、収束時期等によって変動する可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 財政状態の分析当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は以下のとおりであります。 (単位:百万円)
前連結会計年度
当連結会計年度
増減額
資産合計
2,423
2,536
112
負債合計
1,575
1,720
145
資本合計
848
816
△33
(資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べ37百万円増加し、628百万円となりました。これは主に、営業債権及びその他の債権が26百万円、その他の流動資産が8百万円増加したことなどによるものであります。非流動資産は、前連結会計年度末に比べ75百万円増加し、1,907百万円となりました。これは主に、使用権資産が74百万円増加したことなどによるものであります。その結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ112百万円増加し、2,536百万円となりました。
(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べ74百万円増加し、1,244百万円となりました。これは主に、借入金が120百万円増加したことなどによるものであります。非流動負債は、前連結会計年度末に比べ72百万円増加し、476百万円となりました。これは主に、リース負債が65百万円増加したことなどによるものであります。その結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ145百万円増加し、1,720百万円となりました。
(資本) 資本合計は、当期利益の計上などにより前連結会計年度末に比べ33百万円減少し、816百万円となりました。
(b) 経営成績に重要な影響を与える要因について当社グループの売上は、経済情勢、消費者の嗜好の変化、他社との競合、天候不順、出店計画等による影響を受け、また当社グループの費用は、原材料価格、光熱費、不動産賃料、人件費等による影響を受けます。したがって、これらの変動要因が発生し、当社グループによる対応策が有効に機能しなかった等の場合は、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループの経営成績に影響を与える他の要因については、「3 事業等のリスク」をご参照下さい。
(c) 経営戦略の現状と見通しファストネイルは、コロナ禍以前は安定的な収益を確保しており、現状はコロナ禍の影響を受けておりますが、女性の「キレイでいたい」「おしゃれをしたい」といった普遍的な欲求に応えるビジネスであることから、日常生活の回復とともに需要も徐々に従前の水準に戻るものと考えております。 よって当社グループは、既存店の集客と収益力強化のために人材教育や魅力的なプロダクトの開発・提供に力を入れ、さらに優良物件への積極的な出店と、新たなフランチャイズパートナーの開拓を進めることにより、今後も事業規模の拡大を図ってまいります。
(d) 資本の財源及び資金の流動性についての分析① 資金需要主として運転資金、設備投資、長期借入金の返済、法人税等の支払に資金を充当しております。運転資金のうち主なものは、人件費、地代家賃、材料費等であります。設備投資は主に、ネイルサロン「ファストネイル」の新規出店にかかる有形固定資産の取得、敷金及び保証金の差入等であります。② 資本の財源営業活動によるキャッシュ・フローにより得た資金を基本としておりますが、運転資金につきましては、状況に応じて取引銀行から短期借入れを行っております。③ 資金の流動性・当座貸越契約当社は、取引銀行6行との間で貸越極度額合計500百万円の当座貸越契約を締結しております。当連結会計年度末において、当該契約に基づく借入を500百万円実行しております。・コミットメントライン契約当社は、新型コロナウイルス感染症の影響の長期化に備え、2020年5月に取引銀行2行との間で借入極度額合計500百万円のコミットメントライン契約を締結しました。当連結会計年度末において、当該契約に基づく借入を250百万円実行しております。・劣後特約付金銭消費貸借契約当社は、新型コロナウイルス感染症の影響により毀損した財務基盤の中長期的な安定を図り、将来の業績拡大を見据えた事業展開を推進するため、2021年3月31日付で株式会社商工組合中央金庫と劣後特約付金銭消費貸借契約を締結し、200百万円の借入を実行しております。
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