【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待されるものの、ウクライナ情勢の長期化や、原燃料価格の高騰、金融資本市場の変動等の影響による懸念もあり、先行き不透明な状況が続いております。当社グループにおきましては、主に前年度に実施した国内品の価格改定及び輸出品の価格上昇の影響で増収となったものの、原燃料価格の高騰等により、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高136,187百万円(前年同四半期比7.8%増)、営業利益3,997百万円(前年同四半期比63.0%減)、経常利益4,828百万円(前年同四半期比67.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,959百万円(前年同四半期比87.8%減)となりました。
主なセグメント別の業績は、下記のとおりであります。
① 紙パルプ事業紙パルプ事業につきましては、主に前年度に実施した国内品の価格改定及び輸出品の価格上昇の影響で増収となりましたが、損益面におきましては、原燃料価格の高騰等により、減益となりました。 この結果、紙パルプ事業の業績は以下のとおりとなりました。
売上高
125,168
百万円(前年同四半期比
8.5%増
)
営業利益
3,469
百万円(前年同四半期比
65.8%減
)
② パッケージング・紙加工事業パッケージング・紙加工事業につきましては、情報メディア分野の事業譲渡及び原材料価格の高騰等により、減収減益となりました。 この結果、パッケージング・紙加工事業の業績は以下のとおりとなりました。
売上高
6,650
百万円(前年同四半期比
5.2%減
)
営業損失(△)
△99
百万円(前年同四半期は8百万円の営業損失)
③ その他木材事業、建設業、運送・倉庫業、古紙卸業をはじめとするその他事業につきましては、主に木材事業において外部受注が増加したことにより、増収増益となりました。 この結果、その他事業の業績は以下のとおりとなりました。
売上高
4,368
百万円(前年同四半期比
9.2%増
)
営業利益
422
百万円(前年同四半期比
3.7%増
)
総資産は、前連結会計年度末に比べて19,576百万円増加し、396,532百万円となりました。これは、主として原材料及び貯蔵品が6,511百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が4,188百万円、商品及び製品が3,389百万円、有形固定資産が4,278百万円、投資その他の資産その他に含まれる差入保証金が3,001百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が868百万円減少したことによるものです。負債は、前連結会計年度末に比べて15,056百万円増加し、175,038百万円となりました。これは、主として有利子負債が12,056百万円、支払手形及び買掛金が2,132百万円それぞれ増加した一方で、未払法人税等が2,315百万円減少したことによるものです。純資産は、前連結会計年度末に比べて4,519百万円増加し、221,494百万円となりました。これは、主として為替換算調整勘定が4,939百万円増加したことによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の四半期末残高は、前第2四半期連結累計期間末に比べて2,482百万円増加し、29,407百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は2,540百万円(前第2四半期連結累計期間は12,725百万円の収入)となりました。支出の主な内訳は、売上債権の増加額2,490百万円、棚卸資産の増加額7,728百万円、供託金の預入による支出3,000百万円、法人税等の支払額4,660百万円、収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益4,335百万円、減価償却費6,042百万円、持分法による投資損失2,002百万円、仕入債務の増加額2,340百万円であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は6,393百万円(前第2四半期連結累計期間は5,481百万円の収入)となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出5,362百万円であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は6,183百万円(前第2四半期連結累計期間は21,507百万円の支出)となりました。収入の主な内訳は、コマーシャル・ペーパーの増加額20,000百万円、長期借入れによる収入8,729百万円、 支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出19,152百万円、配当金の支払額2,862百万円であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は336百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した設備の新設等の計画は以下のとおりであります。
会社名
事業所名(所在地)
セグメントの名称
設備の内容
投資予定額
資金調達方法
着手及び完了予定
備考
総額
既支払額
着手
完了
Alberta- Pacific Forest Industries Inc.
本社、工場(カナダアルバータ州)
紙パルプ事業
原木ヤードクレーン老朽更新工事
百万カナダドル21
百万カナダドル0
自己資金
2022年5月
2024年7月
操業安定
#C3865JP #北越コーポレーション #パルプ紙セクター