【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が5類に移行し、社会経済活動の正常化が進むなかで緩やかに回復しているものの、エネルギー価格の高騰や円安による物価上昇、各国の金融引き締めによる海外景気の下振れ懸念など、先行きは依然として不透明な状況にあります。
当社グループの顧客が属する医薬品業界では、世界人口の増加と新興国の所得水準の向上を背景として市場は成長しておりますが、特許切れによる後発薬の台頭、新薬開発の長期化等により製薬企業の収益性は厳しさを増しております。一方で、潤沢な資金を持つ大手製薬企業は、新たな収益源を求めて有望なパイプラインには積極的に投資する等、M&Aによる業界再編が進んでおります。このような状況を背景に、製薬企業では新薬開発を迅速かつ効率的に実施するために、臨床試験等の開発業務を外部のCRO(開発業務受託機関)へ委託するケースが増えており、リモートワークが進んでいる状況下も相まって、当社がターゲットとしている前臨床試験におきましても製薬企業の外部委託は一層増加しております。
このような状況のもと、当社グループでは世界の大手製薬企業が研究開発拠点を置く米国を中心に、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられたヒト肝細胞キメラマウス(当社製品名:PXBマウス)を用いた受託試験サービスを提供しております。
当社グループの主要顧客である製薬企業や研究機関におけるPXBマウスの需要は海外市場を中心に増加しており、多くの引き合いを頂いております。受注高は全体で前年同期を上回り、安全性等分野においてはマウス販売等が堅調に推移しており、核酸医薬品でのPXBマウス需要も安定していることから前年同期を大きく上回りました。一方で、薬効薬理分野については海外製薬企業の予算見直しによる抗B型肝炎薬の開発中止や大幅な延期の余波を受け、前年同期を大きく下回りました。売上高については安全性等分野においては前年同期を上回ったものの、薬効薬理分野では大型案件の反動減や受注の失速から前年同期を大きく下回り、全体では減収となりました。損益面につきましては、売上原価は人件費、水道光熱費等が増加しており、販売費及び一般管理費においても人件費を含めた営業経費等が増加していることから、営業赤字となりました。一方で、経常損益については円安の進行に伴い為替差益を計上しており、黒字となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は881,757千円(前年同期比22.3%減)、営業損失は5,084千円(前年同期は営業利益367,206千円)、経常利益は45,868千円(前年同期比88.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は27,626千円(前年同期比92.3%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は2,574,865千円となり、前連結会計年度末に比べ282,749千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が167,367千円、原材料及び貯蔵品が61,749千円、売掛金及び契約資産が55,845千円、それぞれ増加したことによるものです。また固定資産は601,549千円となり、前連結会計年度末に比べ124,995千円減少いたしました。これは主に投資有価証券の償還及び繰延税金資産の取崩しに伴い、投資その他の資産が143,682千円減少したことによるものです。この結果、資産合計は3,176,414千円となり、前連結会計年度末に比べ157,753千円増加となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,306,068千円となり、前連結会計年度末に比べ19,930千円増加いたしました。これは主に未払法人税等が50,714千円減少した一方で、その他が55,218千円、前受金が13,233千円、それぞれ増加したことによるものです。また固定負債は220,750千円となり、前連結会計年度末に比べ2,696千円増加いたしました。この結果、負債合計は1,526,818千円となり、前連結会計年度末に比べ22,627千円増加となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,649,595千円となり、前連結会計年度末に比べ135,125千円増加いたしました。これは主に新株予約権の行使等により資本金が33,901千円、資本剰余金が33,901千円、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が27,626千円、為替換算調整勘定が25,494千円、それぞれ増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ167,367千円増加し、1,722,690千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は33,164千円(前年同期は38,681千円の獲得)となりました。これは主にその他62,601千円、税金等調整前四半期純利益63,154千円があった一方で、棚卸資産の増加58,863千円、売上債権及び契約資産の増加55,845千円、為替差益26,308千円、投資有価証券償還益17,285千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は124,312千円(前年同期は2,802千円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出20,769千円があった一方で、投資有価証券の償還による収入153,400千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は19,646千円(前年同期は29,081千円の使用)となりました。これはリース債務の返済による支出18,150千円があった一方で、新株予約権の行使による株式の発行による収入37,797千円があったことによるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、86,318千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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