【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下での厳しい行動制限が緩和され、経済活動の正常化が緩やかに進む一方で、急激な為替変動や物価高等、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような経営環境の下、当社は「お金をつなぐクラウドで世の中を笑顔に」というビジョンの下、コアコンピタンスである「決済」を軸としたサービスとして「サブスクペイ」・「請求管理ロボ」を引き続き展開し、企業における様々な課題を解決することを目指して事業運営を進めております。具体的には、以下の通りであります。
ペイメント事業においては、「サブスクペイ」は引き続き商取引のオンライン化という構造的なトランスフォーメーションの影響も受け、新規顧客獲得及び既存顧客の取扱高が好調に推移しております。
フィナンシャルクラウド事業においては、企業におけるバックオフィス業務の効率化、デジタル化の需要の盛り上がりなどを受け、引き続き新規顧客獲得が順調に推移しております。
また、両事業ともに順調に推移する一方で、将来に向けたさらなる事業拡大のために、主にマーケティング、採用、開発へ積極的な投資を先行的に実行しております。
以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績につきましては、売上高1,266,209千円(前年同期比25.8%増)、営業損失28,411千円(前年同期は133,174千円の営業利益)、経常損失28,811千円(前年同期は132,201千円の経常利益)、四半期純損失29,214千円(前年同期は106,150千円の四半期純利益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ペイメント)
当セグメントにおきましては、商取引のオンライン化や利用者層の広まり等により、わが国におけるEC市場の拡大の追い風を受け、「サブスクペイ」の既存顧客の取扱高や決済処理件数が拡大したことや、継続的なサービス機能拡充、積極的なマーケティング施策の実行、営業体制の強化による営業活動の拡大などを背景とした「サブスクペイ」の新規顧客の獲得により、リカーリング収益が順調に積み上がりました。この結果、売上高は767,214千円(前年同期比16.6%増)となり、セグメント利益は、主にマーケティングの強化による広告宣伝費の増加、営業人員の増加に伴う人件費の増加により316,761千円(前年同期比8.1%減)となりました。
(フィナンシャルクラウド)
当セグメントにおきましては、上述したマクロ環境の変化によって、より一層高まっている企業におけるクラウドサービスによる業務効率化ニーズ、デジタルトランスフォーメーションへの関心の高まりなどを受け、「請求管理ロボ」の継続的なサービス機能拡充、積極的なマーケティング施策の実行、営業体制の強化による営業活動の拡大などを背景とした新規顧客の獲得を推進するとともに、既存顧客の解約防止への取り組みを進めることで顧客数を増加させてまいりました。この結果、売上高は498,995千円(前年同期比43.4%増)となり、セグメント損益は、売上高が増加したものの、主にマーケティングの強化による広告宣伝費の増加、営業人員や開発人員の増加に伴う人件費の増加があったため、92,638千円の損失(前年同期は11,934千円の損失)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は前事業年度末に比べ505,245千円減少し、3,996,461千円となりました。これは主に、預り金の減少により現金及び預金が686,596千円減少したことによるものです。
固定資産は前事業年度末に比べ49,549千円増加し、463,345千円となりました。これは主にソフトウエアの開発に伴い無形固定資産が58,656千円増加したことによるものです。
この結果、資産合計は前事業年度末に比べ455,695千円減少し、4,459,807千円となりました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は前事業年度末に比べ394,215千円減少し、3,882,051千円となりまし
た。これは主に、ペイメントにおける加盟店の預り金減少により預り金が390,204千円減少したことによるものです。
固定負債は前事業年度末に比べ27,855千円減少し、21,112千円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金への振替により長期借入金が25,737千円減少したことによるものです。
この結果、負債合計は前事業年度末に比べ422,070千円減少し、3,903,164千円となりました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末に比べ33,624千円減少し、556,642千円となりました。これは主に、四半期純損失29,214千円の計上によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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