【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和やインバウンド需要の回復等により、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられたものの、ロシア・ウクライナ情勢に起因する国内外の経済活動への影響、急激な円安の進行及びエネルギー・原材料価格の上昇などにより、先行きが非常に不透明な状況となっております。
このような環境の下、当社は世界各国の顧客ニーズに合わせた魅力ある新製品開発を行うと共に、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)による製品開発に特に注力してまいりました。
国内市場におきまして、プラモデル製品の展開については、2023年7月に自社IP製品『フレームアームズ・ガール』より「フレームアームズ・ガール フレズヴェルク=アルバス」、2023年8月に自社IP製品『メガミデバイス』より「皇巫
アマテラス
レガリア」、2023年9月には自社IP製品『創彩少女庭園』より「寿 武希子 [若葉女子高校・冬服]」等を発売し、これらの製品が売上に貢献しましたが、今般の美少女プラモデル市場における競合企業増加による競争激化を要因として、当該カテゴリーの売上は伸び悩みました。他方、フィギュア製品の展開については、他社IP製品ではオープンワールドRPG『原神』より2023年9月に「蛍」、「空」や『にじさんじ』に所属するバーチャルライバー「アンジュ・カトリーナ」等を発売したことに加え、新シリーズ『ARTIST SUPPORT ITEM』より「ハンドモデル/R」を発売し、これらの製品が当該カテゴリーの売上に貢献しました。 海外の北米地域におきましては、ロサンゼルスにて開催された「アニメエキスポ2023」及びサンディエゴにて開催された「サンディエゴ・コミックコンベンション2023」に出展し、プロモーション活動を積極的に行いましたが、前年同期と比較して、製品タイトルの件数が減少したことによる影響を受け、当該地域の売上は伸び悩みました。 アジア地域におきましては、オープンワールドRPG『原神』の「蛍」、「空」がフィギュア製品の売上に貢献しましたが、プラモデル製品の売上は伸び悩みました。
直営店舗による小売販売につきましては、2023年8月にVirtual eSports プロジェクト「ぶいすぽっ!」の公式ショップ「ぶいすぽっ!コトブキヤショップ」をコトブキヤ秋葉原館の1階にオープンしたこと、店舗キャンペーンの実施や『にじさんじ』関連商品が堅調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症の水際対策緩和に伴う訪日外国人客の増加により、各店舗の売上は大きく増加しました。
しかしながら、前事業年度と比較して、当事業年度は製品リリースのタイミングが下半期に集中していることや、高インフレ環境に伴う原材料費上昇等による製品仕入コストの上昇を主要因として、当第1四半期累計期間の売上高は3,472,592千円(前年同期比27.2%減)、営業利益は127,626千円(前年同期比86.2%減)、経常利益は124,760千円(前年同期比85.7%減)、四半期純利益は81,330千円(前年同期比86.5%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期会計期間末の総資産は10,749,161千円となり、前事業年度末に比べ761,650千円(6.6%)の減少となりました。
(流動資産) 当第1四半期会計期間末における流動資産の残高は6,955,903千円で、前事業年度末に比べ769,953千円(10.0%)減少しております。これは現金及び預金の減少220,800千円、売掛金の減少382,110千円、商品及び製品の減少98,605千円があったことが主な要因であります。
(固定資産) 当第1四半期会計期間末における固定資産の残高は3,793,257千円で、前事業年度末に比べ8,302千円(0.2%)増加しております。これは建物の減少22,160千円があった一方で、無形固定資産の増加28,732千円があったことが主な要因であります。
(流動負債) 当第1四半期会計期間末における流動負債の残高は2,186,012千円で、前事業年度末に比べ456,988千円(17.3%)減少しております。これは未払法人税等の減少380,135千円が主な要因であります。
(固定負債) 当第1四半期会計期間末における固定負債の残高は2,370,462千円で、前事業年度末に比べ141,133千円(5.6%)減少しております。これは長期借入金の減少148,980千円が主な要因であります。
(純資産) 当第1四半期会計期間末における純資産の残高は6,192,687千円で、前事業年度末に比べ163,528千円(2.6%)減少しております。これは四半期純利益81,330千円の計上があった一方で、配当金の支払246,953千円があったことが主な要因であります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等 当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動 該当事項はありません。
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