【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、流動資産は、主に受取手形及び売掛金の減少などにより、1,318億6千3百万円となりました。
固定資産では、主に建物及び構築物、機械装置及び運搬具の増加などにより、1,883億9千3百万円となりました。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べ2億4千3百万円増加の3,202億5千7万円となりました。
負債につきましては、流動負債は、主に一年内返済予定の長期借入金の減少などにより、808億7千7百万円となりました。
固定負債では、主に繰延税金負債の増加などにより、522億5千3百万円となりました。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ64億1千6百万円減少の1,331億3千1百万円となりました。
純資産につきましては、主に利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ66億5千9百万円増加の1,871億2千5百万円となりました。
b.経営成績
当第3四半期連結累計期間における当社グループの連結業績は、売上高2,051億2百万円、前年同期比339億9千3百万円の増収(19.9%増)、営業利益20億9千5百万円、前年同期比38億7千6百万円の減益(64.9%減)となりました。経常利益は、97億7千6百万円、前年同期比1億6千8百万円の減益(1.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、51億6千3百万円、前年同期比15億3千万円の減益(22.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績につきましては、次のとおりであります。
① プレス関連製品事業
プレス関連製品事業におきましては、半導体不足が続いているものの、国内や北米において、前年同期より物量が増加しました。これによりプレス関連製品事業全体での売上高は、為替影響による増収効果も含め、1,693億4千7百万円、前年同期比385億6千4百万円の増収(29.5%増)となりました。利益面では、半導体不足や中国における新型コロナウイルス感染再拡大、北米における人手不足による製造費用の増加及び為替換算などの影響により、セグメント損失(営業損失)は、2億3千8百万円(前年同期はセグメント利益(営業利益)10億9千1百万円)となりました。
② 定温物流関連事業
定温物流関連事業におきましては、物流システム部門において、物流倉庫物件売上が前年同期を上回ったものの、冷凍車部門の受注・生産は部材不足や主要取引先企業におけるシャーシ出荷停止の影響により前年同期を大きく下回りました。その結果、定温物流関連事業全体での売上高は、283億8千2百万円、前年同期比51億2千5百万円の減収(15.3%減)となりました。セグメント利益(営業利益)は、材料価格高騰の影響などにより、16億5百万円、前年同期比26億3千2百万円の減益(62.1%減)となりました。
③ その他
空調機器部門におきましては、材料価格が高騰しているものの、価格転嫁に一定の理解を得ることができ、売上、営業利益ともに前年同期を上回りました。また、電子機器部門におきましては、キーボード「REALFORCE」やタッチパネル応用製品の売上が引き続き好調であったことにより、売上は前年同期を上回りました。その結果、その他の事業全体での売上高は、73億7千2百万円、前年同期比5億5千4百万円の増収(8.1%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、7億2千8百万円、前年同期比8千7百万円の増益(13.6%増)となりました。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間におきまして、当連結会社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間におきまして、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,008百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。