【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日から2023年6月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和に伴い社会経済活動の正常化が進んだものの、資源価格の高騰や物価の上昇等により先行きは依然不透明な状況が続きました。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、事業基盤の整備・拡充、ならびに事業領域における競争力強化、収益性の向上に注力し、積極的に取り組んでまいりました。
以上の結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における連結売上高は472百万円(前年同四半期比13.1%減)、営業損失は137百万円(前年同四半期 営業損失162百万円)、経常損失は169百万円(前年同四半期 経常損失186百万円)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失は161百万円(前年同四半期 親会社株主に帰属する四半期純損失287百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
〔メディカル事業〕
当第1四半期連結累計期間におけるメディカル事業は、医療機器として認可を受けたセルーション遠心分離器と高度管理医療機器クラスⅢとして認可を受けたセルセラピーキットを国内の医療機関や大学病院他へ積極的に販売してまいりました。しかしながら、アライアンス先の選定及び細胞治療サービスの提供開始が当初想定より遅れていること等により、当第1四半期連結累計期間のメディカル事業の売上高は26百万円(前年同四半期36百万円)となり、営業損益は、営業損失157百万円(前年同四半期 営業損失46百万円)となりました。
〔リアルアセット事業〕
当第1四半期連結累計期間におけるリアルアセット事業は、ホテル金沢㈱において新型コロナウイルス感染症の影響により低迷していた宴会の売上が回復したものの、㈱サテライト名古屋の競輪収益が当初想定に届かなかったこと等により、当第1四半期連結累計期間のリアルアセット事業の売上高は446百万円(前年同四半期比12.0%減)となりました。営業損益につきましては、運営するホテルの雇用の維持を図りつつ経費圧縮に努めたことにより、営業利益61百万円(前年同四半期 営業損失78百万円)となりました。
② 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は1,214百万円となり、前連結会計年度末に比べ174百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金の減少によるものであります。固定資産は12,641百万円となり、前連結会計年度末に比べ62百万円減少いたしました。
この結果、総資産は13,855百万円となり、前連結会計年度末に比べ236百万円減少いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は1,208百万円となり、前連結会計年度末に比べ35百万円増加いたしました。固定負債は10,151百万円となり、前連結会計年度末に比べ110百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の約定弁済による減少によるものであります。
この結果、負債合計は11,359百万円となり、前連結会計年度末に比べ75百万円減少いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は2,495百万円となり、前連結会計年度末に比べ161百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は16.5%(前連結会計年度末は17.3%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財政上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当社グループにおきましては、メディカル事業において、医療機器として認可を受けたセルーション遠心分離器と高度管理医療機器クラスⅢとして認可を受けたセルセラピーキットを使用し、男性腹圧性尿失禁の疾患について厚生労働省の製造販売承認を取得しております。
今後も、複数の疾患に対しての臨床研究の実施を予定しており、これら臨床試験は基本的には医師主導で行うこととしておりますが、一部の治験を企業負担で実施しております。
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、105百万円であります。
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