【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年12月31日)のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大があったものの、感染対策と社会経済活動の両立が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、原材料価格の高騰、インフレの進行等、先行き依然不透明な状況が続きました。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、事業基盤の整備・拡充、ならびに事業領域における競争力強化、収益性の向上に注力し、積極的に取り組んでまいりました。
この結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間における連結売上高は1,651百万円(前年同四半期比58.9%増)、営業損失は515百万円(前年同四半期 営業損失295百万円)、経常損失は601百万円(前年同四半期 経常損失270百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は722百万円(前年同四半期 親会社株主に帰属する四半期純利益61百万円)となりました。
なお、連結子会社のデューイ㈱が都立大学Ⅰ匿名組合及び都立大学Ⅱ匿名組合に出資しておりましたが、当社グループの経営戦略にしたがい匿名組合出資持分を全て譲渡し、両匿名組合を連結の範囲から除外しております。
また、合同会社バロン及びサイトリ・セルセラピー㈱は、連結財務諸表に与える影響が乏しいため、両社を連結の範囲から除外しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(メディカル事業)
当第3四半期連結累計期間におけるメディカル事業は、医療機器として認可を受けたセルーション遠心分離器と高度管理医療機器クラスⅢとして認可を受けたセルセラピーキットを国内の医療機関へ積極的に販売をしてまいりましたが、前年同四半期の実績を下回りました。
この結果、当第3四半期連結累計期間のメディカル事業の売上高は127百万円(前年同四半期比24.8%減)となり、営業損益は、営業損失223百万円(前年同四半期 営業損失132百万円)となりました。
(リアルアセット事業)
当第3四半期連結累計期間におけるリアルアセット事業は、匿名組合出資金持分の売却が売り上げに貢献いたしました。また、当社グループ保有のホテルにおいては、宴会・宿泊売上が前年に比べ大幅に回復いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間のリアルアセット事業の売上高は1,524百万円(前年同四半期比75.2%増)となりました。営業損益につきましては、前連結会計年度に子会社化した公益競技の場外車券場運営を行っている連結子会社の業績不振により販売費及び一般管理費の負担が重く、営業損失176百万円(前年同四半期 営業損失52百万円)を計上することとなりました。
② 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は1,173百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,855百万円減少いたしました。これは主に都立大学Ⅰ匿名組合及び都立大学Ⅱ匿名組合の連結除外による販売用不動産の減少及び営業投資有価証券の売却によるものであります。固定資産は12,904百万円となり、前連結会計年度末に比べ73百万円減少いたしました。
この結果、総資産は14,077百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,929百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は639百万円となり、前連結会計年度末に比べ355百万円減少いたしました。これは主に都立大学Ⅰ匿名組合及び都立大学Ⅱ匿名組合の連結除外による短期借入金の減少及び長期借入金の約定弁済による1年内返済予定の長期借入金の返済によるものであります。固定負債は10,443百万円となり、前連結会計年度末に比べ851百万円減少いたしました。これは主に都立大学Ⅰ匿名組合及び都立大学Ⅱ匿名組合の連結除外による長期借入金の減少によるものであります。
この結果、負債合計は11,083百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,206百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は2,993百万円となり、前連結会計年度末に比べ722百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は19.7%(前連結会計年度末は21.9%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当社グループにおきましては、メディカル事業において、医療機器として認可を受けたセルーション遠心分離器と高度管理医療機器クラスⅢとして認可を受けたセルセラピーキットを使用し、男性腹圧性尿失禁の疾患について厚生労働省の製造販売承認を取得しております。
今後も、複数の疾患に対しての臨床研究の実施を予定しており、これら臨床試験は基本的には医師主導で行うこととしておりますが、一部の治験を企業負担で実施しております。
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、54,455千円であります。
#C3750JP #サイトリ細胞研究所 #情報通信業セクター