【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルスの行動制限緩和により経済活動が正常化に向かう中、資源価格の高騰や急激な円安の進行などの影響により、依然として先行きは不透明な状況が続きました。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、事業基盤の整備・拡充、ならびに事業領域における競争力強化、収益性向上に鋭意取り組んでまいりました。
以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間における連結売上高は1,172百万円(前年同四半期比75.4%増)、営業損失は380百万円(前年同四半期 営業損失259百万円)、経常損失は437百万円(前年同四半期 経常損失237百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は561百万円(前年同四半期 親会社株主に帰属する四半期純損失34百万円)となりました。
なお、連結子会社のデューイ㈱が都立大学Ⅰ匿名組合及び都立大学Ⅱ匿名組合に出資しておりましたが、当社グループの経営戦略にしたがい匿名組合出資持分を全て譲渡し、両匿名組合を連結の範囲から除外しております。
また、合同会社バロンは、連結財務諸表に与える影響が乏しくなったため、同社を連結の範囲から除外しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(メディカル事業)
当第2四半期連結累計期間におけるメディカル事業は、医療機器として認可を受けたセルーション遠心分離器と高度管理医療機器クラスⅢとして認可を受けたセルセラピーキットを国内の医療機関へ積極的に販売をしてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間のメディカル事業の売上高は83百万円(前年同四半期比16.9%減)となり、営業損益は、営業損失118百万円(前年同四半期 営業損失105百万円)となりました。
(リアルアセット事業)
当第2四半期連結累計期間におけるリアルアセット事業は、匿名組合出資金持分の売却が売り上げに貢献いたしました。また、当社グループ保有のホテルにおいては、宴会・宿泊売上が前年に比べ大幅に回復したものの、新型コロナウイルス感染症流行前の6割程度の水準にとどまりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間のリアルアセット事業の売上高は1,089百万円(前年同四半期比91.8%増)となりました。営業損益につきましては、運営するホテルの雇用の維持を図りつつ経費圧縮に努めてまいりましたが、人件費及びホテル不動産の減価償却費負担により、営業損失187百万円(前年同四半期 営業損失77百万円)を計上することとなりました。
② 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,265百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,763百万円減少いたしました。これは主に都立大学Ⅰ匿名組合及び都立大学Ⅱ匿名組合の連結除外による販売用不動産の減少及び営業投資有価証券の売却によるものであります。固定資産は12,974百万円となり、前連結会計年度末に比べ3百万円減少いたしました。
この結果、総資産は14,239百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,767百万円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は584百万円となり、前連結会計年度末に比べ410百万円減少いたしました。これは主に都立大学Ⅰ匿名組合及び都立大学Ⅱ匿名組合の連結除外による短期借入金の減少及び長期借入金の約定弁済による1年内返済予定の長期借入金の返済によるものであります。固定負債は10,499百万円となり、前連結会計年度末に比べ794百万円減少いたしました。これは主に都立大学Ⅰ匿名組合及び都立大学Ⅱ匿名組合の連結除外による長期借入金の減少によるものであります。
この結果、負債合計は11,084百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,205百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は3,155百万円となり、前連結会計年度末に比べ561百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は20.6%(前連結会計年度末は21.9%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、560百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、増加した資金は19百万円(前年同四半期は98百万円の減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、減少した資金は93百万円(前年同四半期は48百万円の増加)となりました。これは主に定期預金の預け入れ及びホテル金沢の改修工事に係る費用の支出が、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入を上回ったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、減少した資金は66百万円(前年同四半期は87百万円の増加)となりました。これは主に長期借入金による収入が長期借入金の返済による支出を下回ったことによるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当社グループにおきましては、メディカル事業において、医療機器として認可を受けたセルーション遠心分離器と高度管理医療機器クラスⅢとして認可を受けたセルセラピーキットを使用し、男性腹圧性尿失禁の疾患について厚生労働省の製造販売承認を取得しております。
今後も、複数の疾患に対しての臨床研究の実施を予定しており、これら臨床試験は基本的には医師主導で行うこととしておりますが、一部の治験を企業負担で実施しております。
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、15,847千円であります。
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