【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、景況感を示す業況判断指数(DI)が、製造業で5四半期連続での悪化となった一方で、非製造業では4四半期連続で改善を示すなど、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、経済活動の正常化が進みつつあります。しかしながら、わが国を取り巻く環境は、ウクライナ情勢の長期化、資源価格高騰や欧米各国の利上げの影響もあることから、世界経済の先行きについては、依然として不透明な状況が続くと予想されております。このような状況下、当社グループでは、2023年1月1日より、事業シナジーの創出、ガバナンスの強化および経営効率の向上を加速する為、グループ各社の役員・執行役員体制を見直し、中期経営方針にある、「エクスペリエンス(体験価値)」と「エンターテインメント(エンタメ)」を掛け合わせた「エクス・テインメント」(注1)ビジネスを加速してまいりました。「エクス・テインメント」ビジネスとは、広告および販促のマーケティング市場、物販市場、エンタメコンテンツ市場などの既に顕在化している各種市場にまたがる領域に、PMDサービス(注2)、限定流通サービス(注3)、テーマカフェサービス(注4)でアプローチすることで創出した新たな市場において、エンタメ顧客体験価値をお客様にお届けするビジネスです。グループ中期戦略としては、「さらなる機能連携・機能強化によるエクス・テインメント市場の拡大」を掲げ、プラットフォーム(注5)やデジタル等の優先順位の高い領域のグループシナジーの創出についてプロジェクト化して推進することで、機能連携・機能強化を加速させるとともに、PMDサービス、限定流通サービス、テーマカフェサービスの強化や新商品・新サービス開発の強化により、エクス・テインメント市場の拡大を推し進めております。また更なるグループの拡大を狙って、ライセンスビジネスの深掘り、海外への横展開やM&Aなど業界再編に向けた投資等の機会を確実に捉え、レバレッジの効いた成長を実現してまいります。当第1四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、まず売上収益において、カフェ物販(飲食売上を含む)およびインターネットサービス顧客向けBPOが好調に推移したものの、エンタメ顧客向けOEMおよび流通顧客向けプレミアムが不調であったことにより、全体としては前年同期比で減収となりました。営業利益および親会社の所有者に帰属する四半期利益に関しては、おもに販売費及び一般管理費において、人材強化の為の人件費用等の増加、テーマカフェサービスの店舗拡大等に伴う減価償却費の増加があったことにより、前年同期比で減少となりました。現在、中期経営方針に沿った事業ポートフォリオの適正化を推進しております。これらの結果、当第1四半期連結累計期間における売上収益は6,801百万円(前年同期比1.1%減)、営業損失は101百万円(前年同期営業利益153百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は36百万円(前年同期親会社の所有者に帰属する四半期利益86百万円)となりました。(注1)「エクスペリエンス」と「エンターテインメント」を掛け合わせた造語で、エンタメ顧客体験価値のこと(注2)プロモーション&マーチャンダイジングサービスの略語で、販促と物販を掛け合わせたサービスのこと(注3)期間限定・場所限定・商品限定のコト需要とコト消費を創り出す流通サービスのこと(注4)IPコンテンツを活用したカフェ空間、オリジナルメニューや限定グッズなどを通じて体験価値を提供するサービスのこと(注5)流通等のクライアントが展開している国内外に広がる店舗(売り場)網のことで、消費者接点網のこと
当社グループは、マーケティングサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の業績を省略しております。
(2) 財政状態の分析(資産)当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べて1,307百万円減少し、20,014百万円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が増加したものの、営業債権及びその他の債権が減少したことによるものです。(負債)当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べて1,046百万円減少し、8,571百万円となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務、未払法人所得税およびリース負債が減少したことによるものです。(資本)当第1四半期連結会計期間末の資本は、前連結会計年度末と比べて261百万円減少し、11,443百万円となりました。これは主に、利益剰余金および非支配持分が減少したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べ592百万円増加し6,282百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は1,078百万円(前期は1,139百万円の収入)となりました。これは主として営業債務及びその他の債務の減少596百万円および税引前四半期損失101百万円等による資金の支出があったものの、営業債権及びその他の債権の減少2,083百万円および減価償却費及び償却費284百万円による資金の収入があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は35百万円(前期は8百万円の支出)となりました。これは主としてその他の金融資産の売却及び償還による収入101百万円による資金の収入があったものの、有形固定資産の取得による支出64百万円およびその他の金融資産の取得による支出52百万円による資金の支出があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果支出した資金は454百万円(前期は629百万円の支出)となりました。これは主としてリース負債の返済による支出199百万円、配当金の支払額107百万円および長期借入金の返済による支出97百万円による資金の支出があったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループ(当社および連結子会社)の事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。
#C4286JP #CLHD #サービス業セクター