【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、第1四半期連結会計期間より従来のカテゴリーを廃止するとともに、報告セグメントを「外食事業」「小売事業」の2区分から、「グローバルすき家」「グローバルはま寿司」「グローバルファストフード」「レストラン」「小売」「本社・サポート」の6区分に変更しております。そのため、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の報告セグメント区分に基づいております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日から2023年9月30日)の連結業績は、売上高4,526億10百万円(前年同期比20.5%増)、営業利益253億95百万円(同211.6%増)、経常利益244億20百万円(同78.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益157億14百万円(同113.5%増)となりました。当社を取り巻く経営環境は、ウクライナ情勢の長期化による原材料・エネルギー価格の高止まりなどを受け、不透明な状況が続きました。一方で、新型コロナウイルス感染症における行動制限の撤廃に伴い、経済活動の正常化による人流の回復や個人消費の持ち直しが見られました。外食事業につきましても、ご家族やグループでのご利用が増えるなど需要の高まりが見られました。このような状況の中、各報告セグメントの既存店売上高前年比は、「グローバルすき家」で118.1%、「グローバルはま寿司」で110.2%、「グローバルファストフード」で114.1%、「レストラン」で126.4%、「小売」で99.6%となりました。当第2四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、283店舗出店、117店舗退店した結果、14,740店舗(FC7,599店舗含む)となりました。報告セグメント別の概況につきましては、以下の通りであります。なお、文中に記載している売上高は、外部顧客への売上高としております。
(グローバルすき家)「グローバルすき家」の当第2四半期連結累計期間の売上高は、1,317億31百万円(前年同期比21.7%増)、営業利益は、101億33百万円(同365.2%増)となりました。「すき家」は、日本国内と中国、東南アジア及び中南米に展開しており、ご家族やグループのお客様にもご利用いただけるよう、主力の牛丼を中心に安全で美味しい商品を手軽な価格で提供しております。国内すき家では、「明太マヨチーズ牛丼」、「月見すきやき牛丼」、「ねぎ塩レモン牛丼」などを販売し、中国のすき家では、「菜の花ゴマダレ牛丼」、「四季豆牛丼」などを販売いたしました。なお、当報告セグメントの当第2四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、50店舗出店、40店舗退店した結果、2,623店舗(国内1,945店舗、海外678店舗)となりました。
(グローバルはま寿司)「グローバルはま寿司」の当第2四半期連結累計期間の売上高は、938億32百万円(前年同期比17.3%増)、営業利益は、49億10百万円(同19.1%増)となりました。「はま寿司」は、日本と中国などに展開しており、新鮮な海産物を使用した寿司に加え、麺類やデザート、ドリンクなどのサイドメニューも充実させており、お子様から大人まで楽しんでいただいております。なお、当報告セグメントの当第2四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、25店舗出店、1店舗退店した結果、637店舗(国内588店舗、海外49店舗)となりました。
(グローバルファストフード)「グローバルファストフード」の当第2四半期連結累計期間の売上高は、994億58百万円(前年同期比30.4%増)、営業利益は、50億11百万円(同22.1%増)となりました。「なか卯」は、親子丼・京風うどんを中心に、専門店にも負けない商品を提供しております。そのほか国内では、2023年4月1日よりグループ入りしたハンバーガーチェーンの「ロッテリア」、とんかつ専門店の「かつ庵」、武蔵野うどんの「久兵衛屋」などを展開しております。そのほかに海外で展開する、寿司テイクアウトのAdvanced Fresh Concepts Corp.や2023年5月23日よりグループ入りしたSushi Circle Gastronomie GmbH、ハラル認証を取得したチキンライス専門店TCRS Restaurants Sdn.Bhd.などが当報告セグメントに含まれております。なお、当報告セグメントの当第2四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、2023年9月15日にグループ入りしたSnowFox Topco Limitedが含まれており、190店舗出店、56店舗退店した結果、10,130店舗(国内1,001店舗、海外9,129店舗、FC7,521店舗含む)となりました。
(レストラン)「レストラン」の当第2四半期連結累計期間の売上高は、689億17百万円(前年同期比25.6%増)、営業利益は、32億66百万円(前年同期は営業損失11億27百万円)となりました。ファミリーレストランの「ココス」は、季節感を重視したフェアメニューの積極的な導入による商品の強化、専門店にも負けない本格的な味の追求、お客様が満足してお食事をしていただけるようサービス水準を高め、業績の向上に努めてまいりました。そのほかにパスタ専門店の「ジョリーパスタ」、ハンバーグ&ステーキレストランの「ビッグボーイ」、厳選された牛肉を提供する焼肉チェーン店の「熟成焼肉いちばん」、本格イタリアンレストランの「オリーブの丘」、和食レストランの「華屋与兵衛」などが当報告セグメントに含まれております。なお、当報告セグメントの当第2四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、15店舗出店、19店舗退店した結果、1,200店舗(国内1,199店舗、海外1店舗、FC78店舗含む)となりました。
(小売)「小売」の当第2四半期連結累計期間の売上高は、391億91百万円(前年同期比1.6%増)、営業損失は、マネジメント体制や仕入の見直しを行い、赤字額が縮小いたしましたが、7億98百万円(前年同期は営業損失14億42百万円)となりました。北関東中心に展開しているスーパーマーケット「マルヤ」、「ジョイフーズ」などのほか、青果販売等を行っている株式会社ユナイテッドベジーズなどが当報告セグメントに含まれております。なお、当報告セグメントの当第2四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、2店舗出店、1店舗退店した結果、133店舗となりました。
(本社・サポート)「本社・サポート」の当第2四半期連結累計期間の売上高は、21億25百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益は、29億67百万円(同793.8%増)となりました。食品の製造・加工を担う株式会社GFF、物流機能を担う株式会社グローバルフレッシュサプライ、備品・ユニフォーム等を調達する株式会社グローバルテーブルサプライ等が当報告セグメントに含まれております。
(その他)「その他」の当第2四半期連結累計期間の売上高は、173億54百万円(前年同期比9.0%増)、営業損失は、76百万円(前年同期は営業損失1億11百万円)となりました。家庭用冷凍食品販売の株式会社トロナジャパン、醤油やドレッシングなどの製造・販売を担う株式会社サンビシ、介護事業を運営する株式会社輝、玄米・精米の販売を行っている株式会社ゼンショーライス等が含まれております。
当第2四半期連結会計期間末における資産は6,295億41百万円となり、前連結会計年度末から1,599億77百万円増加いたしました。これは主に、有形固定資産や無形固定資産の増加等によるものであります。当第2四半期連結会計期間末における負債は4,697億18百万円となり、前連結会計年度末から1,159億91百万円増加いたしました。これは主に、有利子負債の増加等によるものであります。当第2四半期連結会計期間末における純資産は1,598億23百万円となり、前連結会計年度末から439億86百万円増加いたしました。これは主に、資本剰余金及び利益剰余金の増加や自己株式の取得に伴う減少等によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費等の増加により、442億96百万円の資金の増加(前年同期は261億48百万円の資金の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、新規出店と改装に伴う有形固定資産の増加及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得等により、814億47百万円の資金の減少(前年同期は175億23百万円の資金の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、長期借入金の増加及び株式の発行、自己株式の取得等により、253億40百万円の資金の増加(前年同期は39億14百万円の資金の減少)となりました。以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末から94億80百万円減の552億9百万円となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。