【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における日本経済は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付け変更に伴う社会経済活動の正常化やインバウンド需要の回復等により、一部業種においては緩やかな景気回復の動きが見られたものの、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う資源・エネルギー価格の高騰や、円安による物価上昇等の影響が続いており、依然として先行き不透明な状況となっております。このような状況の下、当建設業界におきましては、ゼネコンは受注時採算の低いところに資材高、人手不足によるコストアップが重なり、収益が低下傾向にあります。PCカーテンウォール業界においても、受注単価の低下と原材料費の上昇の影響があり、さらに、工場の稼働率はアップダウンが激しくなってきており、安定運営が難しくなってきています。そうした中、当社はオペレーションの効率化や精算時の交渉を丁寧にして、収益の改善に努めています。プールを手掛けるアクア事業では、引き続き主力である学校やスポーツクラブに加え、老朽化したプール施設のリニューアル工事等の拡大を図っております。インバウンド復活でホテルのプールが増加傾向にあること、比較的社員年齢が若いことや、PC事業の人材の協力を得ることで、業界内競争力が増していること、実績が認められて引き合いが増えていること、などから、少しずつ受注/売上が増えてきています。この結果、当第2四半期連結累計期間における当社企業グループの業績は売上高37億73百万円(前年同四半期比6.5%増)、営業利益2億36百万円(前年同四半期比208.2%増)、経常利益2億85百万円(前年同四半期比142.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億68百万円(前年同四半期比79.2%増)となりました。なお、受注高は43億28百万円(前年同四半期比30.4%増)、受注残高は87億92百万円(前連結会計年度比6.8%増)となりました。セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。①PCカーテンウォール事業当セグメントの売上高は33億94百万円(前年同四半期比4.1%増)、セグメント利益は2億2百万円(前年同四半期比225.1%増)となりました。なお、売上のトレンドに季節性はありません。②アクア事業当セグメントの売上高は3億47百万円(前年同四半期比40.7%増)、セグメント利益は33百万円(前年同四半期比136.9%増)となりました。③その他その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業と不動産賃貸事業であります。当セグメントの売上高は31百万円(前年同四半期比5.3%減)、セグメント損失は0百万円(前年同四半期は0百万円のセグメント利益)となりました。
(2) 財政状態の状況①資産の状況当第2四半期連結会計期間末における資産合計は127億56百万円と前連結会計年度末と比較して4億31百万円の増加となりました。これは主に、現金預金が8億45百万円、受取手形・完成工事未収入金等が1億32百万円及び未成工事支出金が1億10百万円増加し、電子記録債権が7億4百万円減少したことによるものであります。②負債の状況当第2四半期連結会計期間末における負債合計は20億59百万円と前連結会計年度末と比較して4億6百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金が1億74百万円、その他の引当金が77百万円及び長期借入金が1億12百万円増加したことによるものであります。 ③純資産の状況当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は106億96百万円と前連結会計年度末と比較して25百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により1億68百万円増加したことと、配当金を85百万円支払ったことにより83百万円増加しました。また、自己株式が65百万円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フロ-の状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前年同四半期と比較して3億2百万円増加して23億15百万円(前年同四半期比15.0%増)となりました。①営業活動によるキャッシュ・フロー 当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に、減価償却費1億57百万円、売上債権の減少額5億72百万円及び税金等調整前四半期純利益2億85百万円により9億49百万円の資金増加(前年同四半期は7億62百万円の資金減少)となりました。②投資活動によるキャッシュ・フロー 当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に有形固定資産の取得による支出2億40百万円により2億38百万円の資金減少(前年同四半期は1億46百万円の資金減少)となりました。③財務活動によるキャッシュ・フロー 当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に長期借入による収入2億40百万円及び長期借入金の返済による支出1億14百万円により1億34百万円の資金増加(前年同四半期は1億92百万円の資金減少)となりました。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社企業グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は4,947千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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