【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、第1四半期連結会計期間の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。これによる財務状態及び経営成績に与える影響はありません。
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間における日本の経済は、ロシアのウクライナ侵攻の影響や円安、物価上昇により大幅に下押しされ、厳しい状況で推移しました。企業収益や生産活動等の面で弱含みの傾向がみられており、コロナウイルスの再拡大やウクライナ問題の解決が見えないことから、今後とも内外経済の動向は先行き不透明な状況となっております。このような状況の下、当建設業界におきましては、ゼネコンの受注競争が激化して、受注単価が下落しています。PCカーテンウォール業界においても、受注単価の低下と原材料費の上昇が見込まれ、さらに、工場の稼働率は上昇傾向にあるものの、アップダウンが激しくなってきており、工場の安定運営が難しくなってきています。プールを手掛けるアクア事業では、引き続き主力である学校やスポーツクラブに加え、PCカーテンウォール事業で関わった都市型高級ホテルのプール等の工事拡大を図っております。この結果、当第3四半期連結累計期間における当社企業グループの業績は、売上高は55億12百万円(前年同四半期比45.7%減)、営業利益1億54百万円(前年同四半期比91.4%減)、経常利益2億13百万円(前年同四半期比88.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億57百万円(前年同四半期比87.4%減)となりました。なお、受注高は44億17百万円(前年同四半期比21.7%減)、受注残高は73億2百万円(前連結会計年度末比13.1%減)となりました。セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 ①PCカーテンウォール事業当セグメントの売上高は51億23百万円(前年同四半期比47.5%減)、セグメント利益は1億47百万円(前年同四半期比91.7%減)となりました。なお、売上のトレンドに季節性はありません。②アクア事業当セグメントの売上高は3億39百万円(前年同四半期比2.3%減)、セグメント利益は6百万円(前年同四半期比39.3%減)となりました。③その他 その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業と建設事業(不動産賃貸事業を含む)であります。当セグメントの売上高は49百万円(前年同四半期比0.2%減)、セグメント利益は0百万円(前年同四半期は0百万円のセグメント損失)となりました。
(2) 財政状態の状況①資産の状況当第3四半期連結会計期間末における資産合計は125億14百万円と前連結会計年度末と比較して14億17百万円の減少となりました。これは主に、現金預金が15億30百万円が減少したことと、未成工事支出金が1億27百万円増加したことによるものであります。②負債の状況当第3四半期連結会計期間末における負債合計は18億22百万円と前連結会計年度末と比較して13億88百万円の減少となりました。これは主に、未払法人税等が7億9百万円及びその他流動負債が5億78百万円減少したことによるものであります。③純資産の状況当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は106億91百万円と前連結会計年度末と比較して28百万円の減少となりました。これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により1億57百万円増加したことと、配当金の支払いにより1億71百万円減少したことにより13百万円減少したことによるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社企業グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7,742千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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