【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の商用車需要は、海外市場を中心に堅調に推移しました。サプライチェーンの混乱により生産に影響が出たものの、国内と海外を合わせた総販売台数は前第2四半期連結累計期間に比べ57,433台(21.8%)増加し321,266台となりました。
国内車両販売台数につきましては、生産面の影響を受け、前第2四半期連結累計期間に比べ5,743台(19.6%)減少の23,540台となりました。一方、海外車両販売台数につきましては、ピックアップトラックを中心に販売台数が増加し、前第2四半期連結累計期間に比べ63,176台(26.9%)増加の297,726台となりました。
車両以外の商品の売上高につきましては、海外生産用部品が前第2四半期連結累計期間に比べ8億円(3.4%)増加し254億円となり、エンジン・コンポーネントは、前第2四半期連結累計期間に比べ181億円(26.5%)増加の865億円となりました。また、その他の売上高につきましても、前第2四半期連結累計期間に比べ461億円(16.8%)増加の3,202億円となりました。
これらの結果、売上高につきましては、前第2四半期連結累計期間に比べ3,482億円(30.4%)増加の1兆4,933億円となりました。内訳は、国内が4,462億円(前第2四半期連結累計期間比9.1%増)、海外が1兆470億円(前第2四半期連結累計期間比42.2%増)です。
損益につきましては、資材費・物流費の高騰によるコストの増加はあったものの、販売台数の増加に加え、円安効果もあり、営業利益は1,121億円(前第2四半期連結累計期間比15.3%増)、経常利益は1,254億円(前第2四半期連結累計期間比17.7%増)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は729億円(前第2四半期連結累計期間比2.6%増)と、増収増益となりました。
当第2四半期
連結累計期間
前第2四半期
連結累計期間比
売上高
1兆4,933億円
3,482億円
30.4%
営業利益
1,121億円
148億円
15.3%
経常利益
1,254億円
188億円
17.7%
親会社株主に帰属する
四半期純利益
729億円
18億円
2.6%
(為替レート)
USD/JPY
134円
(110円)
THB/JPY
3.79円
(3.42円)
AUD/JPY
94円
(83円)
注:( )内は前年同期の為替レート
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1,528億円増加し、3兆89億円となりました。主な要因としましては、ディーマックスリミテッド株式を売却したこと及び上場株式時価の減少により、投資有価証券が270億円減少した一方で、現金及び預金が188億円、棚卸資産が1,283億円及び繰延税金資産が121億円増加したことによります。
負債は、前連結会計年度末に比べて802億円増加し、1兆5,419億円となりました。主な要因としましては、有利子負債が375億円並びに支払手形及び買掛金が334億円増加したことによります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて725億円増加し、1兆4,670億円となりました。主な要因としましては配当により利益剰余金が287億円減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益729億円を計上したことや、為替換算調整勘定が484億円増加したことによります。
自己資本比率は42.3%(前連結会計年度末41.8%)となりました。
有利子負債につきましては、前連結会計年度末に比べて375億円増加の5,680億円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により獲得した資金を、投資活動及び財務活動に使用した結果、前連結会計年度末に比べて172億円増加し、3,589億円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動の結果、得られた資金は、592億円(前第2四半期連結累計期間比48%減)となりました。
これは、税金等調整前四半期純利益の計上が1,259億円及び減価償却費の計上が522億円あった一方で、棚卸資産の増加及び法人税等の支払等により資金が流出したことが主な要因です。
[投資活動によるキャッシュ・フロー] 投資活動の結果、使用した資金は、269億円(前第2四半期連結累計期間比92.7%減)となりました。 これは、固定資産の取得による支出が主な要因です。
[財務活動によるキャッシュ・フロー] 財務活動の結果、使用した資金は、345億円(前第2四半期連結累計期間は2,430億円の資金流入)となりました。 これは、長期借入の実行より資金が流入した一方で、配当金の支払い等により資金が流出したことが主な要因です。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、599億円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
前第1四半期連結累計期間の連結損益計算書にUDトラックスの業績は含まれていないため、当第2四半期連結累計期間の当社グループの生産、受注及び販売の実績は、前第2四半期連結累計期間に比べて増加しています。 なお、販売実績については、「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績の状況」をご参照ください。
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