【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、各種感染症対策や行動制限の緩和により、緩やかに持ち直しの動きが見られました。一方で、ウクライナ情勢の長期化によるエネルギー価格の高騰や円安の影響を受けた物価上昇の進行など、国内景気に与える影響については、依然として厳しい状況が続いております。このような状況の中で当社グループは、引き続き新型コロナウイルスの感染防止対策に努めるとともに、主力のエネルギー事業において、営業力の強化による燃料油やLPガスの販売シェアの拡大に努めました。その一環として、5月に宮崎県内でLPガス及び器具の販売等を行っている株式会社石井商店の全株式を取得し、完全子会社化いたしました。その他の事業につきましても、新規出店や既存店舗のリニューアルを進めるとともに、接客・サービスの更なる向上を目的に、社内研修を充実させ、お客様との関係性や信頼性の強化に努めております。以上の結果、当社グループの主力事業であるエネルギー部門において、エネルギー関連商品の販売価格が前期に比べ上昇したこと等により、当第3四半期連結累計期間の売上高は473億38百万円(前年同四半期比7.4%増)となりましたが、利益面では、ガス部門において、販売数量が減少したこと等により、経常利益は8億44百万円(前年同四半期比11.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億93百万円(前年同四半期比17.2%減)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。
1 エネルギー「エネルギー」セグメントの石油部門では、採算販売を重視した活動を継続するとともに、油外商品販売を強化し、利益の確保に努めました。ガス部門では、ガスの需要家の新規開拓のため、一般需要家向けにガス需要家紹介キャンペーンを実施しました。また、住設商品販売は、特選品カタログの配布やダイレクトメール送付によるガス機器や住設器具の拡販セールを実施するなど、収益の確保に努めました。以上の結果、エネルギー関連商品の販売価格が前期に比べ上昇したこと等により、売上高は367億69百万円(前年同四半期比9.8%増)となりましたが、利益面では、ガス部門において、販売数量が減少したこと等により、セグメント利益(営業利益)は4億98百万円(前年同四半期比10.4%減)となりました。
2 ライフスタイル「ライフスタイル」セグメントのカルチャー部門では、コミックの話題作や映像作品、季節商材の展開の強化や、SNSを活用したクーポンの配布や新刊情報等の情報発信を行い、お客様への訴求を強化しました。misumi STOREではサポート案内による技術料収益の増加や、延長保証や周辺機器の併売強化に努めました。オプシアミスミでは、プレミアム付きオプシア商品券の販売による集客力の強化や、SNSクーポン等を活用したSNS会員の獲得及びテナント情報発信の強化など販売促進の強化に努めました。上記の通り販売促進に努めたものの、カルチャー店舗への客数減少等により、売上高は56億90百万円(前年同四半期比1.8%減)、セグメント利益(営業利益)は1億5百万円(前年同四半期比6.5%減)となりました。
3 フード&ビバレッジ「フード&ビバレッジ」セグメントの外食部門では、主力業態であるKFCにおいて、店舗のリニューアルを進めるとともに、ロス削減によるフードコスト管理を徹底し、利益改善に努めました。また、利便性の向上等を目的として、6月にKFC宮崎大塚店(宮崎市)を、9月にKFC南鹿児島店(鹿児島市)を移転オープンいたしました。以上の結果、売上高は48億77百万円(前年同四半期比2.1%増)となりましたが、価格改定による客数の減少とKFC店舗の改装費用等で経費が増加したことにより、セグメント利益(営業利益)は4億25百万円(前年同四半期比14.6%減)となりました。
(2) 財政状態の分析当第3四半期連結会計期間の総資産は、前連結会計年度末に比べて49億8百万円増加し、409億57百万円となりました。これは主に、現金及び預金が増加したことや、株式会社石井商店の子会社化に伴い、のれん等が増加したこと等によるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べて46億87百万円増加し、233億7百万円となりました。これは主に、買掛金や借入金が増加したこと等によるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べて2億20百万円増加し、176億49百万円となりました。これは主に、利益剰余金が増加したこと等によるものであります。