【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済については、原材料・エネルギー価格の高止まり、高インフレに伴う各国の政策金利引き上げにより世界経済の減速感が強まっており、特に中国においては景気回復のペースが鈍化しており景気後退の懸念が継続しております。一方米国経済は半導体不足の緩和により自動車生産の回復など堅調を維持しております。
日本経済については、新型コロナウイルス感染症は落ち着いたものの急激な円安による物価高、長期金利の上昇により景気の状態は予断を許しません。
このような経済情勢下、当社グループにおきましては、コスト削減と価格改定を進めてまいりました。また、新規商材の積極的な取り扱いも進めました。その結果、売上高は62億84百万円(前年同期比2.0%増)と前年同期比1億25百万円の増加となりました。損益面につきましては、販売価格を改定したことによる収益改善に加えてエネルギーコストが安定した結果、営業利益は77百万円(前年同期比131.9%増)、経常利益2億17百万円(前年同期比15.8%増)、前期に計上した退職給付制度改定損などの特別損失がなくなったことにより親会社株主に帰属する四半期純利益は1億52百万円(前年同期比94.2%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2億78百万円減少し167億11百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金が4億40百万円、建設仮勘定が98百万円増加し、現金及び預金が5億49百万円、投資有価証券が2億7百万円減少したことなどによるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ3億2百万円減少し69億86百万円となりました。これは主に未払法人税等が62百万円増加し、長期借入金が3億75百万円減少したことなどによるものであります。
純資産につきましては前連結会計年度末に比べ24百万円増加し97億24百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ5億75百万円減少して24億49百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果減少した資金は34百万円(前年同期は2億13百万円の増加)で、これは主に税金等調整前四半期純利益2億20百万円、減価償却費2億34百万円等による資金の増加に対し、売上債権の増加4億34百万円等による資金の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は1億16百万円(前年同期は1億50百万円の減少)で、これは主に有形固定資産の取得による支出1億12百万円の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は4億54百万円(前年同期は6億94百万円の増加)で、これは主に長期借入れによる収入50百万円による資金の増加に対し、短期借入金の純減額1億50百万円、長期借入金の返済による支出2億83百万円、配当金の支払額67百万円等の支出によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、1億55百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。