【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化を背景に人流の拡大やインバウンド需要の回復等により、景気は持ち直しの動きが見られましたが、ロシア・ウクライナ情勢の長期化等に伴う原材料・エネルギー価格の高止まりや円安の進行による物価上昇もあり、先行きは不透明な状況が続いております。
食品業界におきましては、原材料価格や諸経費の上昇を反映した食料品価格の値上げが続く中で、消費者の節約志向や低価格志向は一段と強まっており、引き続き厳しい経営環境となりました。
このような状況にあって当社グループは、中期経営計画「TTC150 Stage2」の最終年度として、将来の持続的成長に向けた諸施策に取り組みました。
当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は194億4千6百万円(前年同期比9.8%増)となりました。
収益面につきましては、原材料価格の上昇や電力費をはじめとする各種コストの増加等により、営業利益は7億5千1百万円(前年同期比13.7%減)、経常利益は9億9千9百万円(前年同期比7.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億2千9百万円(前年同期比11.1%増)となりました。
単一セグメント内の区分別の状況は次のとおりです。
(食料品)
①製粉については、業務用小麦粉の出荷数量が増加したことに加え、4月に実施された輸入小麦の政府売渡価格引き上げに伴う製品価格の値上げや副産物のふすま販売価格が堅調に推移したこと等により、売上高は87億6千9百万円(前年同期比16.2%増)となりました。
②食品については、ミックス製品の出荷数量は減少しましたが、製品価格の値上げ等により、売上高は54億1千1百万円(前年同期比5.0%増)となりました。
③精麦については、出荷数量は減少しましたが、販売価格の上昇等により、売上高は41億3千9百万円(前年同期比6.8%増)となりました。
(飼料)
飼料については、出荷数量の減少により、売上高は10億9千5百万円(前年同期比0.3%減)となりました。
(その他)
その他については、受取保管料の減少等により、売上高は2千9百万円(前年同期比17.8%減)となりました。
(2)財政状態
当第3四半期連結会計期間末の総資産は432億1千3百万円となり、前連結会計年度末比16億2千万円増加しました。この主な要因は、原材料及び貯蔵品、投資有価証券が増加し、現金及び預金、受取手形及び売掛金が減少したことなどによるものです。
また、負債合計は86億5千7百万円となり、前連結会計年度末比6億7百万円増加しました。この主な要因は、支払手形及び買掛金、固定負債(繰延税金負債)が増加し、借入金が減少したことなどによるものです。
純資産合計は345億5千6百万円となり、前連結会計年度末比10億1千3百万円増加しました。この主な要因は、利益剰余金、その他有価証券評価差額金の増加などによるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、前事業年度の有価証券報告書提出日以降、当四半期累計期間において重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は1億8千1百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。