【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が解除され、各種政策の効果もあり、緩やかな回復傾向にあるものの、消費者物価の上昇や海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクもあり、先行きは依然として不透明な状況で推移しております。
このような状況のもと、当社グループにおいては、昨年4月27日付で取得したペット用品事業の売上が増加したものの、行動制限の解除により消費行動が変化したことや節約志向の高まりなどの影響により塗料事業及びDIY用品事業の売上が減少したため、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比で0.4%減少し87億円となりました。
利益面では、経営の効率化に努めた結果、営業利益は前年同期比で4.2%増加し4億6千8百万円となりましたが、前年同期において、東日本物流センター開設に伴う補助金収入及び株式会社ザ・ペットにおける生命保険解約返戻金収入の計上があった影響により、経常利益は前年同期比で13.8%減少し5億4百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比で8.3%減少し3億1千4百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<塗料事業>
当事業の売上高は39億6千1百万円(前年同期比3.8%減)、セグメント利益は2億7千8百万円(前年同期比5.2%減)となりました。
<DIY用品事業>
当事業の売上高は28億5千6百万円(前年同期比3.7%減)となり、セグメント利益は1億3千3百万円(前年同期比11.3%減)となりました。
<ペット用品事業>
当事業の売上高は17億6千9百万円(前年同期比14.8%増)となりましたが、のれんの償却費の計上により、セグメント損失は6百万円(前年同期は5千5百万円のセグメント損失)となりました。
<その他>
その他の事業は、売上高は1億1千5百万円(前年同期比1.0%減)、セグメント利益は6千3百万円(前年同期比2.4%増)となりました。
② 財政状態
<資産>
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は215億3千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ1千2百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の減少5億6千万円、受取手形の増加1億4千8百万円、売掛金の増加1億5千6百万円、電子記録債権の増加2億5千3百万円、商品及び製品の減少2億2百万円、投資有価証券の増加1億8千6百万円によるものです。
<負債>
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は77億4千万円となり、前連結会計年度末に比べ2億4千9百万円減少いたしました。これは主に電子記録債務の増加1億2千1百万円、短期借入金の増加3億5千万円、1年内返済予定の長期借入金の増加1億円、社債の減少5億円、長期借入金の減少1億8千5百万円によるものです。
<純資産>
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は137億9千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億6千1百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加2億5百万円、その他有価証券評価差額金の増加1億2千5百万円によるものです。この結果、自己資本比率は64.1%(前連結会計年度末は62.9%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は35億4千8百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億6千万円の減少となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は1億4千2百万円(前年同四半期は1億9千1百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益5億4百万円、減価償却費1億7千万円及び棚卸資産の減少額1億4千4百万円等の収入に対して、売上債権の増加額5億5千4百万円及び法人税等の支払額2億5千7百万円等の支出によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は2億4千4百万円(前年同四半期は12億5千3百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2億2千8百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は4億6千万円(前年同四半期は17億7千1百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の純増額3億5千万円に対して、社債の償還による支出5億円、自己株式の取得による支出1億1百万円及び配当金の支払額1億8百万円等によるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、8千7百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。