【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における日本並びに先進国経済は、コロナ禍の影響が安定化へ向かう一方、グローバル規模でのサプライ・チェーンの目詰まり、並びに、本年2月以降のロシア・ウクライナ紛争によるエネルギー、食糧、半導体機器等の市場ひっ迫、供給不足をトリガーとするインフレが継続的に進みました。日本を除く先進国中央銀行は利上げを継続し、日本円の独歩安等が進行しました。こうした要素は、特に輸出型の企業、海外からの原材料輸入に依存する企業の経営に構造的なプレッシャーとなりつつあります。以上のように、当社事業を取り巻く外部環境は、従来よりも注視すべきパラメータが多様化、複雑化しています。
以上のような外部環境の変化は、地球温暖化への対応、AIやデジタル技術による社会経済活動におけるDXの加速等と相互関連し、企業における働き方・人材育成のあり方や、政府における人材への投資政策、大学・大学院等を始めとする学校経営において、以下に例示するような大規模な変革をもたらし続けています。
・中等、高等教育機関を主とする学校におけるオンライン教育へのニーズの高まり
・企業研修のオンライン化、個人への個別最適化、集合研修とのブレンド化への対応
・JOB型雇用の普及等に伴う社員個人のキャリア形成計画の立案、専門性を磨くリスキリング教育への対応
・働き方や雇用形態の多様化に伴う社会人の学び直し、リカレント・リスキリング教育ニーズの増加
・公共・民間部門を問わず、DXを担うデジタル人材や、ITと経営の両方に精通する人材ニーズの増加
・正解のない不透明・不確実な状況下でリーダーシップと問題解決力を発揮する人材ニーズの増加
・日本経済の成長戦略として、政府予算投下による人材投資(特にリスキリング、リカレント養育)など
これらの変化は、1998年の創業以来、一貫してオンライン教育とグローバル人材育成に軸足を置き、1歳から企業経営者に至る全ての年齢層を対象に、新しい知識・スキルを学ぶプラットフォームを提供してきた当社にとって、非常に大きな成長機会です。更に、EdTechカンパニーとしての当社のAIやAdaptive Learningの領域における先端技術ノウハウを有効活用する事により、創業来当社が蓄積してきた人材育成における総合的ノウハウ(ブレンド型教育における学習プラットフォーム、10,000時間超のコンテンツ・ライブラリー、オンライン講座・研修の設計・開発・運営ノウハウ、グローバル人材育成の為の各種カリキュラム・プログラム体系、日本最大規模の実践的経営を教える教員組織など)が非常に大きな価値を生むと考えます。
当社は、今後の数年間において、これらの機会を確実に獲得し、事業拡大と企業価値の最大化を着実に進めてまいります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は3,602百万円(前年同四半期比11.9%増)、営業利益は128百万円(同20.5%減)、経常利益は120百万円(同28.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は773百万円(同816.6%増)となりました。
(経営成績のポイント)
・売上高は第2四半期連結累計期間として過去最高を更新いたしました。
・法人に対する研修・人材育成サービスでは、経営者・企業の人材育成担当者を対象としたオンラインセミナー、並びに合宿型の人事セミナーを積極的に開催いたしました。その結果、新規取引先社数は計画値の160%以上の顧客数で推移しています。
・BBT大学経営学部の2022年秋期入学者数は減少傾向となりました。他方、BBT大学大学院経営学研究科、BOND-BBT MBAプログラム等の経営学修士号を取得するプログラムの検討者及び出願者は高水準を継続しております。
・前連結会計年度に当社グループに加わった㈱ブレンディングジャパン(2021年5月)、日本クイント㈱(2022年4月で㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックと合併)の業績が連結業績に寄与しております。
・インターナショナルスクール事業は、各拠点の充足率が向上するなどの結果、総生徒数は1,400名を超え、前年同時期と比べ11%増加いたしました。
・ホテル及び研修施設として所有していた建物及び土地(静岡県熱海市)を、2022年7月1日に譲渡いたしました。その結果、当第2四半期連結累計期間において固定資産売却益1,031百万円を特別利益として計上しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① リカレント教育
リカレント教育事業は、2022年6月に公表した「中期経営計画2022-24」の最終年度となる2025年3月期の目標である売上100億円を実現すべく、トップラインを伸ばす為の先行費用、先行投資(例、法人向けソリューションの開発、当社の独自開発の遠隔教育プラットフォーム「AirCampus@」、「AirSearch」へのICT投資、ポストコロナ時代に向けたDX系新規コンテンツの企画開発、新たな講師陣の発掘等)の投下を積極的に行いました。その結果、売上高は1,726百万円(前年同四半期比13.6%増)、セグメント損失は31百万円(前年同四半期は22百万円の利益)となりました。
(法人向け人材育成事業系)
法人向け人材育成サービスにおいては、2020年のコロナ禍以降、オンラインを活用した人材研修需要が安定的に拡大しており、2022年度も順調に推移しております。特に次世代の経営人材育成のニーズが高まっており、弊社独自のケーススタディメソッドである Realtime Online Case Study(RTOCS)と最新の経営コンテンツを活用したBBT経営塾(次期経営幹部候補向け)、BBT New Leaders Program(若手選抜層向け)は引き続き堅調に受講生を集めております。また、21世紀に求められる能力として最重要な「構想力」を強化することを目的として構想力講座を2022年7月より開講いたしました。本講座は来年度以降も継続的に開講する予定です。
新規顧客を獲得する活動としては、経営者・企業の人材育成担当者を対象に、人材育成の専門家らが登壇する「BBTリカレントサミット」を定期的にオンライン開催し、ポストコロナ社会を見据えた人材育成の最新の論点をご紹介しています。当期においても、”20代、30代から始めるタレントマネジメント”、といったテーマで開催し、多くの企業経営者、人事部の方々にご参加いただきました。これら法人に対する研修・人材育成サービス拡充やマーケティングの強化による認知度向上と顧客企業との接点強化を通じて、新規取引先社数は当期においても順調に拡大し、約50社との新規取引を開始いたしました。既存顧客も含めた2022年度の商談も対前年を大きく超える規模で創出できており、引き続き法人向け人材育成サービスの拡大を図ってまいります。
(University事業系)
BBT大学大学院は国内外からの出願が伸びた結果、2022年秋期入学者数は過去最高水準の66名(前年同期比6名増)となりました。MBAコースが2020年秋期より厚生労働省の専門実践教育訓練給付金指定講座となって以降、秋期としては3年連続で対前年同期比の増加を達成しております。BOND-BBT MBAプログラムにおいては、海外大学院への現地留学への不安が依然として残る中で、2022年9月期の入学者数は26名と昨年と比較しやや減少傾向となりましたが、日本国内外の勤務地で働きながらオンラインで豪州大学院のMBAが取得できる本プログラムへのニーズは堅調に推移しています。
BBT大学経営学部は2022年度秋期の入学者が17名となりましたが、2023年度春期に現ITソリューション学科を新たにデジタルビジネスデザイン学科に名称変更し、入学者増を図ってまいります。
いずれにおいても、時代の趨勢にあわせて、科目新設や既存科目の改定を適宜行っておりますが、BBT大学大学院では、マネジメントに必要なデジタル・トランスフォーメーション(DX)の経営戦略やマーケティング、人事戦略などのデジタル系科目群は引き続き学生から好評を博しております。また、BBT大学経営学部でも、DXニーズに対応すべく、3ヵ月の集中課外講座『デジタルファーストキャンプ』を9月より開講し、第一期生は26名と好スタートを切ることができました。
(英語教育事業系)
グローバル人材育成事業本部は、18歳以上向け、ビジネスプロフェッショナルを対象とするグローバル人材開発部、幼小中高生を対象とするオンライン英会話スクール「ハッチリンクジュニア」を運営し2021年5月に当社グループに加わった㈱ブレンディングジャパン(以下「BJ」という。)、2022年5月に開講したバイリンガル国際人育成を目的とするGO School、の3事業を運営しています。
グローバル人材開発部は、延べ3万人以上の受講実績がある”PEGL(グローバルリーダーのための実践英語)”を今年度リニューアル、学習プロセスにAIを導入するなど、学習効果を高めた内容に変更しました。また、英語パーソナルコーチングを新規開講しました。今後も既存プログラムリニューアルと新プログラム展開を実施予定です。
BJが運営する「ハッチリンクジュニア」は個人会員が約2,700名、法人の学習者数は約2,100名おり、今期より兵庫県加古川市の全12校、約7,000名の中学生を対象としたオンライン英会話委託事業を3年契約で受注し、今後も学校・法人向けに注力いたします。
新事業GO Schoolは、日本の学校に通いながら未来のグローバルリーダーを目指す子女向けのオンラインスクールで、英会話に飽き足らないバイリンガル教育熱心層の需要に応える形で今年度スタートいたしました。
(ITマネジメント事業系)
ITマネジメント事業では、㈱ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック(以下「ITPJ」という。)と4月1日付けで経営統合した日本クイント㈱(以下「QJ」という。)とのシナジー効果が事業基盤の強化・コンテンツ開発力の向上・組織運営の安定化の3つの側面で早速表れております。特に、ITサービスマネジメントの世界的なベストプラクティスである「ITIL®」の認定研修事業においては、国内有数のITサービスプロバイダー企業の新入社員約1,000人向けに基礎レベルのeラーニング研修を提供しました。また、従業員のライフステージに応じて最大級パフォーマンスを発揮できるようにし、且つ長期的に安定した体制を構築すべく、旧QJの社員を含めた組織開発チームを発足させました。
② プラットフォームサービス
プラットフォームサービス事業の売上高は1,825百万円(前年同四半期比12.4%増)、セグメント利益は140百万円(同19.2%増)となりました。
(インターナショナルスクール事業系)
本事業は、2013年買収当時のおよそ6倍となる1,400名超生徒数を誇る日本で最大級のインターナショナルスクールグループへと成長を遂げています。旗艦校であり、国内で5校目の国際バカロレア(IB)幼・小・中・高一貫教育プログラムの認定校である「アオバジャパン・インターナショナルスクール」では2022年1月の文京キャンパスの開設による定員増、及び光が丘キャンパスの改装の効果もあり、前年を109名上回る707名という過去最高の生徒数で2022年の新学期をスタートいたしました。その結果固定収入である授業料等が増収となりました。
また教育効果の一つの指標である国際バカロレアのDP(デイプロマプログラム)のテスト結果においても昨年同様に世界平均点を大きく上回る成績を残し、また大学合格実績においても、UCバークリー大学や東京大学など国内外のトップレベル大学への合格者を輩出し、教育における向上の取り組みにおいても着実な進捗を見せています。
1~6歳を対象にバイリンガル幼児教育を展開する「アオバジャパン・バイリンガルプリスクール」は、現在6拠点を都下で運営していますが、直近3年で開校した中野キャンパス、下目黒キャンパスにおいては当初の予定を上回るペースで売上及び利益が目標を達成するなど今後の安定稼働・収益化が期待されます。
ケンブリッジ大学国際教育機構の全プログラム(初等・中等・高等学校課程)の認定校である「ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ」は、新学期を対前年比32名超でスタートし、年間を通じて安定した利益を生み出すスクールへと成長いたしました。今後も教育に対する投資を続け、優れた学業成績が残せるよう取り組んでまいります。
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(2) 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,813百万円増加し、4,081百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が1,925百万円増加したことによるものであります。固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,597百万円減少し、4,989百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が1,418百万円減少したことによるものであります。
これらの結果、総資産は前連結会計年度末に比べ215百万円増加し、9,070百万円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ406百万円減少し、4,018百万円となりました。主な要因は、未払法人税等が335百万円、プラットフォームサービス事業において新スクールイヤー(8月~7月)のための授業料等により契約負債が473百万円増加したものの、借入金が1,398百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ621百万円増加し、5,051百万円となりました。主な要因は、剰余金の配当があるものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が618百万円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ1,925百万円増加し、3,569百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、1,058百万円(前年同四半期比113.0%増)となりました。主な要因は、固定資産売却益1,031百万円を計上した一方、税金等調整前四半期純利益1,152百万円、契約負債の増加額473百万円、未払又は未収消費税等の増減額236百万円により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は、2,416百万円(前年同四半期は543百万円の使用)となりました。主な要因は、有形固定資産の売却による収入2,432百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,550百万円(前年同四半期は18百万円の獲得)となりました。主な要因は、短期借入金の返済による支出675百万円、長期借入金の返済による支出723百万円によるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(7) 主要な設備
当社は2022年4月22日開催の取締役会において固定資産を譲渡することを決議し、5月10日付で不動産売買契約書を締結しました。2022年7月1日に建物及び土地(静岡県熱海市)の引渡が完了しております。
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