【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、判断したものであります。
なお、2022年12月27日に行われた株式会社メディアルトの株式取得による企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当第3四半期連結会計期間に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。
(1)業績の状況
当社グループを取り巻く医療・ヘルスケア業界においては、高齢化社会の進行とともに医療の担い手不足や地域偏在、診療科偏在が課題に挙げられてきました。日本の医療費は40兆円を超え2040年度には約66兆円を見込み、医療費の削減、医師の自己犠牲的な長時間労働により支えられている危機的な状況の改善など、持続可能な医療サービスを実現するための対策が求められてきました。
2020年年明けから感染が拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2023年5月8日以降の5類への移行に伴い、経済活動が活発になる一方で、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行やその他さまざまな感染症拡大など医療課題は山積みであります。
このような状況の中、当社は、行政・自治体からの要請によるワクチン接種会場の運営、自宅療養者の健康観察を行うフォローアップセンターや陽性者登録センター、オンライン診療、厚生労働省からの要請によるワクチン接種後の健康状況調査など、様々な行政・自治体の医療体制構築の一助となるべく、情勢の変化にあわせた対応を進めてまいりました。5類変更とともに、自治体の新型コロナウイルス感染症への対策や体制に変更が生じ、関連する受託業務が終了または縮小したことで、7月から9月の新型コロナウイルス感染症関連業務の売上収益は大きく減少し、今後もその傾向にあります。
一方で、新型コロナウイルス感染対策以外の医療課題の解決に向けて、自治体と連携し、医療従事者確保など医療体制構築の取組を進めており、10月に和歌山県と医師確保と医療DX実現に向けた連携協定を締結しました。
こうした多くの要望にお応えし医療プラットフォームを拡大していくことにより、非常勤医師求人紹介サービス「Gaikin」の紹介実績が累計200万件突破し、さらなる拡大に向けて取り組んでまいります。
新たな取り組みとして、7月に東南アジア圏の医療DXサービスを展開するメドリング株式会社と資本提携契約を締結し、第三者割当増資を引受け関連会社としました。同社とともに、日本で培った医療人材マッチングやオンライン診療などのノウハウを応用し、東南アジア圏の医療向上を目指します。
当社グループは、これまで作り上げてきた医療人材プラットフォームおよび医療DXプラットフォームサービスを最大限に活用し医療現場の一助となれるよう引き続き尽力してまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上収益は4,348,216千円(前年同四半期比37.8%減)、営業利益は941,731千円(同63.6%減)、税引前四半期利益は962,615千円(同62.3%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は602,527千円(同65.3%減)となりました。
また、売上収益の内訳は、医療人材サービス(医師、その他の医療従事者)2,389,240千円(前年同四半期比18.6%減)、その他1,958,975千円(同51.7%減)であります。
(2)財政状態に関する分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計につきましては、6,568,444千円となり、前連結会計年度末に対して1,590,578千円減少しました。これは、主に営業債権及びその他の債権の回収により885,963千円減少、法人所得税費用の支払等により現金及び現金同等物が1,128,320千円減少したことによります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計につきましては、1,778,662千円となり、前連結会計年度末に対して1,895,578千円減少しました。これは、主に未払法人所得税が583,325千円減少、消費税等の支払等によりその他の流動負債が706,216千円減少したことによります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における資本合計につきましては、4,789,782千円となり、前連結会計年度末に対して305,000千円増加しました。これは、主に自己株式の取得により168,704千円減少しましたが、特別配当167,217千円を実施したものの利益剰余金が435,309千円増加したことによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、3,761,542千円となり、前連結会計年度末に対して1,128,320千円減少しました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間の営業活動の結果使用した資金は270,863千円(前年同四半期は4,135,518千円の獲得)となりました。これは、主に税引前四半期利益962,615千円を計上しましたが、法人所得税の支払額が1,069,072千円、営業債務及びその他の債務が365,904千円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間の投資活動の結果使用した資金は257,773千円(前年同四半期比270.5%増)となりました。これは、主に関係会社株式の取得による支出150,001千円、無形資産の取得による支出62,530千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間の財務活動の結果使用した資金は599,683千円(前年同四半期比155.3%増)となりました。これは、主に利益剰余金を原資とした配当金の支払額164,742千円、自己株式の取得による支出168,704千円があったことによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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