【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における国内の経済状況は、経済活動が正常化し、景気も緩やかに回復基調が継続していたものと見られています。
小売業界におきましても、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行以降、人々の行動が活発になることで、購買の目的も増え、消費意欲も持ち直してきていると思われます。
当社グループにおきましても、コロナ禍では客足が減少し苦戦していたサングラスや補聴器の売上が好調であり、特に夏場に向けて商品の準備(調達)や販促にも力を入れていたサングラスの売上が大幅に伸長、またインバウンド需要の拡大に伴い免税売上も回復し、国内売上高の増加に貢献しました。
海外事業におきましては、全ての法人がコロナ禍以前の営業ができる状態に戻ってはいるものの、業績の回復が遅れている法人もあり、人手不足の問題や、他のテナントが出揃わずオープン予定が延期となる新店があるなど、費用負担が重い状態であることから、海外法人合計では営業赤字となっております。しかし、人手不足も徐々に解消されつつありますので、さらに客足が戻れば改善してくるものと見ています。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におきましては、売上高25,220百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益1,578百万円(前年同期比283.6%増)、経常利益2,068百万円(前年同期比172.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,518百万円(前年同期比243.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
〔日本〕
主要子会社の㈱パリミキにおきましては、2023年4月1日より新経営体制となって以降、さらなる利益体質にすべく取り組んでおり、不採算店の退店や移転統合を伴う出店、改装などについては従来通り計画的な投資を行いながら、投資回収計画についても精度を高め慎重に検討し進めてまいりました。
売上高については、人々の行動が活発になったことに伴って、サングラスの伸びが堅調であったことが全体を牽引しました。サングラスについてはマーケットの需要拡大も視野に入れ、商品の準備をしていたことと、暑い日々が続いたなかで、機会損失を最小限に抑えられたことでさらに良い結果につながったと見ています。
また、コロナ禍では客足が減少し、売上の落ち込みが大きかった補聴器につきましては、順調に回復していることと、さらにマーケットも拡大しつつあるなか、補聴器の装用を始めやすい月々の貸出サービスについても堅調に伸長しております。
販売費及び一般管理費につきましては、前年同期間に行ったTVCMを一部デジタル広告にシフトするなど、内容を見直したことにより広告宣伝費が抑えられたこと、また先に述べました通り、設備活動費については精査して投資を行っていることもあり減少しております。
商品戦略としましては、主に団塊ジュニア世代に向けた累進レンズ(遠近)の提案に積極的に取り組み、お求めやすい価格、使用シーンに合わせた多様な提案を行ってきましたが、引き続きその強みを発信していく予定です。
この結果、日本の売上高は22,275百万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益1,591百万円(前年同期比300.2%増)となりました。
〔海外〕
海外子会社におきましては、新型コロナウイルス感染症の収束に伴い、全ての法人が通常の営業ができる状態となっております。しかしながら、国によってはコロナ禍からの業績回復が遅れている法人や、人材確保に課題のある法人では、人件費の増加がみられるなど、様々なコストが増えたことで、海外法人合計では営業赤字となりました。
また、将来性を見据えて眼科病院とのコラボレーションを展開しているフィリピン法人やカンボジア法人につきましては、入居する商業施設のテナントが出揃わずオープン予定が延期になるなどしたため、売上に先行して費用が発生するなど、利益面で貢献するまでにはもうしばらく時間がかかりそうな見込みです。
この結果、海外の売上高は3,027百万円(前年同期比10.2%増)、セグメント損失13百万円(前年同四半期セグメント利益13百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
総資産は前連結会計年度末に比べ1,944百万円増加して39,316百万円となりました。これは主に流動資産における現金及び預金が986百万円、受取手形及び売掛金が239百万円、商品及び製品が339百万円増加したことによるものです。
負債は前連結会計年度末に比べ331百万円増加して9,498百万円となりました。これは主に流動負債における契約負債が81百万円、その他が211百万円増加したことによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ1,613百万円増加して29,817百万円となりました。これは主に利益剰余金が1,366百万円増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に対して798百万円増加し、11,206百万円となりました。 営業活動の結果得られた資金は1,654百万円(前年同四半期は717百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益1,996百万円によるものです。 投資活動の結果使用した資金は723百万円(前年同四半期は1,424百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出567百万円によるものです。 財務活動の結果使用した資金は310百万円(前年同四半期は205百万円の使用)となりました。これは主に短期借入金の純増減額115百万円と配当金の支払額151百万円によるものです。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めたものはありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における、グループ全体の研究開発活動費の金額は27百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。