【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行するなど、感染拡大防止のための行動制限緩和によって経済社会活動の正常化に向けた動きが見られたものの、世界的な金融引締めによる景気下押しリスクや、原材料価格の高止まり、円安を背景とした物価上昇など経済動向は先行き不透明な状況となっています。 当社の主な関連業界である建設業界においては、公共投資が堅調に推移しています。住宅業界においても、弱含みではあるがおおむね横ばい、先行きについては底堅く推移していくと見込まれます。 このような状況の中、仮設部門は市場の競争激化の影響で苦戦はしているものの、売上高は上向き傾向で推移しており、住宅鉄骨部門の製造についても堅調に推移し、当第1四半期累計期間の業績は、売上高2,610百万円(前年同四半期比25.5%増)と増収となりました。損益面においては、営業利益85百万円(前年同四半期は営業損失56百万円)、経常利益80百万円(前年同四半期は経常損失58百万円)、四半期純利益80百万円(前年同四半期は四半期純損失61百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(仮設機材事業)販売における電力施設点検用足場受注増や、物件の大型化に伴う資材不足及び着工を延期していた物件が動き始めたことによるレンタル需要増により売上高は616百万円(前年同四半期比13.8%増)と増収となりました。セグメント損失は7百万円(前年同四半期はセグメント損失86百万円)となりました。
(住宅鉄骨事業)住宅鉄骨用部材の好調な需要に支えられ、売上高は1,993百万円(前年同四半期比29.6%増)と増収となり、損益面では、セグメント利益は92百万円(前年同四半期比189.1%増)となりました。
② 財政状態
(資産)当第1四半期末の総資産は9,535百万円となり、前事業年度末に比べ405百万円増加しました。流動資産が4,887百万円(前事業年度末比266百万円増)、固定資産は4,648百万円(前事業年度末比139百万円増)となりました。総資産の主な増加要因は、現金及び預金330百万円が増加した一方、受取手形及び売掛金144百万円が減少したことなどによるものであります。
(負債)負債合計は7,005百万円となり、前事業年度末に比べ325百万円増加しました。流動負債が4,488百万円(前事業年度末比82百万円減)、固定負債が2,517百万円(前事業年度末比408百万円増)となりました。負債の主な増加要因は、長期借入金407百万円が増加した一方、支払手形138百万円が減少したことなどによるものであります。
(純資産)純資産合計は利益剰余金が80百万円増加したことにより2,530百万円(前事業年度末比80百万円増)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第1四半期累計期間における当社の研究開発活動に係る費用の総額は19百万円であります。なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。