【経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績および財政状態の状況①経営成績当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期に比べ12億64百万円(△0.3%)減収の4,008億57百万円となり、営業費用は、561億55百万円(△14.3%)減少の3,354億6百万円となった。この結果、営業利益は、前年同期に比べ548億90百万円(+519.8%)増益の654億50百万円となり、経常利益は、前年同期に比べ472億47百万円(+272.1%)増益の646億11百万円となった。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比べ397億83百万円(+442.6%)増益の487億71百万円となった。 セグメントごとの経営成績(セグメント間取引消去前)は、次のとおりである。
[発電・販売事業]売上高は、卸販売収入が減少したものの、小売販売収入が自由料金の燃調上限廃止や規制料金の見直し等に伴い増加したことなどから、前年同期に比べ89億84百万円(+2.6%)増収の3,522億13百万円となった。経常利益は、売上高が増収になったことに加え、需給関連費が燃料価格の低下や水力の増などにより減少したことから、前年同期に比べ453億25百万円(+12,509.8%)増益の456億88百万円となった。
[送配電事業]売上高は、需給調整収益の減などから、前年同期に比べ180億12百万円(△13.1%)減収の1,198億45百万円となった。経常利益は、売上高が減収となったものの、需給調整費用の減などから、前年同期に比べ2億74百万円(+3.0%)増益の93億23百万円となった。
[情報通信事業]売上高は、システム開発事業の増などから、前年同期に比べ16億18百万円(+7.3%)増収の236億78百万円となり、経常利益は、前年同期に比べ3億22百万円(+6.6%)増益の51億74百万円となった。
[エネルギー事業]売上高は、LNG販売事業の販売単価の上昇などから、前年同期に比べ16億72百万円(+14.8%)増収の129億50百万円となり、経常利益は、前年同期に比べ11億80百万円(+62.3%)増益の30億76百万円となった。
[建設・エンジニアリング事業]売上高は、請負工事の受注増などから、前年同期に比べ6億38百万円(+2.8%)増収の233億32百万円となり、経常利益は、前年同期に比べ6億5百万円(+156.7%)増益の9億92百万円となった。
[その他]売上高は、商事業の増などから、前年同期に比べ10億6百万円(+6.8%)増収の158億92百万円となった。経常利益は、売上高が増収となったものの、製造事業における利益の減などから、前年同期に比べ2億16百万円(△24.8%)減益の6億55百万円となった。
②財政状態(資産)資産は、事業用資産が減少したほか、手元資金も減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ149億56百万円(△0.9%)減少の1兆5,970億69百万円となった。
(負債)負債は、社債・借入金が減少したほか、買掛金・未払金が減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ683億74百万円(△5.2%)減少の1兆2,453億38百万円となった。
(純資産)純資産は、利益の確保などから、前連結会計年度末に比べ534億18百万円(+17.9%)増加の3,517億30百万円となった。
(2) キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー)利益の確保や減価償却による回収などから、収入が前年同期に比べ282億46百万円(+130.6%)増加の498億71百万円となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)西条発電所1号機リプレース工事などから、支出が前年同期に比べ88億97百万円(+24.0%)増加の459億67百万円となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)社債・借入金の返済を進めた一方、調達額を抑制したことから、235億54百万円の支出(前年同期は、558億49百万円の収入)となった。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間末における現金および現金同等物は、前連結会計年度末に比べ189億60百万円(△17.9%)減少の869億44百万円となった。
(3) 資本の財源および資金の流動性について当社の主な資金需要である設備資金については、自己資金および社債・長期借入金により調達している。なお、季節要因などによる短期的な資金需給の調整には、コマーシャル・ペーパーを活用している。
(4) 経営方針、経営環境および対処すべき課題等当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等について、重要な変更はない。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、15億55百万円であり、これは主に発電・販売事業および送配電事業に係るものである。なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況について、重要な変更はない。
(6) 生産、受注および販売の実績主たる事業である発電・販売事業および送配電事業の状況は以下のとおりである。
① 需給実績
種別
当第2四半期連結累計期間
前年同四半期比(%)
販売電力量(百万kWh)
15,343
90.5
電力供給(百万kWh)
自社
水力
1,588
131.5
原子力
2,649
68.8
新エネルギー等
2
108.0
火力
5,508
96.2
他社受電
6,449
91.3
(水力・新エネ再掲)
(3,858)
(111.8)
損失電力量等
△855
94.6
(注) 1 四捨五入の関係で、合計が合わない場合がある。2 決算日において未確定であるインバランス電力量等は含めていない。
② 販売実績
種別
当第2四半期連結累計期間
前年同四半期比(%)
販売電力量(百万kWh)
小売販売
電灯
3,417
95.3
電力
7,601
93.9
計
11,019
94.3
卸販売
4,324
82.2
合計
15,343
90.5
料金収入(百万円)
小売販売
電灯
97,881
112.4
電力
182,828
125.5
計
280,709
120.6
卸販売
57,268
53.4
合計
337,977
99.4
(注) 1 販売電力量は、四捨五入の関係で、合計が合わない場合がある。2 決算日において未確定であるインバランス電力量等は含めていない。3 料金収入の電灯および電力には、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」に基づき実施され る「電気・ガス価格激変緩和対策」により受領する補助金を含んでいる。
(7)主要な設備(発電・販売事業) 当第2四半期連結累計期間において完成した設備
区分
発電所名
所在地
認可出力(kW)
運転開始年月
汽力発電設備
西条発電所1号機(リプレース)
愛媛県西条市
500,000
2023年6月
当第2四半期連結累計期間において廃止した設備
区分
発電所名
所在地
認可出力(kW)
廃止年月
汽力発電設備
阿南発電所4号機
徳島県阿南市
450,000
2023年9月
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