【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
(1)経営成績の状況当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染法上の5類への分類引き下げが実施され、経済活動の正常化が一段進むものと期待される一方で、資源価格の上昇や物価高により金融市場の見通しは未だ先行き不透明な状況が続いております。当社グループを取り巻く事業環境につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け大きく変容しました。2023年1月に当社グループが実施した「働き方調査2023」(注1)によると、フリーランスの約4割、副業者の約6割が2020年以降に活動を開始しており、新型コロナウイルス感染症の流行が働き方に変化をもたらしたと言えます。また、収益を得ることのみならず、スキルアップといった自己実現を目的にそのような働き方を選択する人材が増えていることも特徴的です。一方、経済活動の再開に伴い企業側の人手不足の問題もより深刻化しています。特に2030年にはデジタル人材が最大79万人不足すると言われており、日本政府はデジタル人材の育成に投資することを表明しております。そういった状況下で、デジタルスキルを習得したフリーランスや副業人材の活躍がより一層期待されるとともに、企業側の外部人材の受け入れや多様な働き方ニーズへの対応が進み、人材の流動性が増していくことが予測されます。また「働き方調査2023」によれば、フリーランスや副業人材の案件獲得方法として当社のようなプラットフォームを利用しての獲得が半数を占め、獲得や依頼におけるオンライン化が進行していることが窺えます。それらは人材の流動性を加速させる後押しとなっており、今後更なる市場拡大が見込まれることと想定しております。当社グループはこのような環境において「個のエンパワーメント」をミッション、「すべてのビジネスを『ランサーの力』で前進させる」、「誰もが自分らしく才能を発揮し、『誰かのプロ』になれる社会をつくる」をビジョンとして、マッチングプラットフォームを通じた双方への価値提供を強化してまいりました。オンライン上でクライアント(企業)とランサー(個人)を直接マッチングするサービスである「Lancers」、クライアントのエンジニア・デザイナー・マーケター等の求人ニーズに対応して、エージェントを介してフリーランス人材を紹介するサービスである「Lancers Agent」と、同様の形でコンサルタントを紹介する「Professionals On Demand」を当社グループの主力サービスに位置付け、堅調に事業を拡大しております。当第1四半期連結累計期間においては、主力サービスをマッチング事業として1本化し、よりサービス間の連携強化をすることで成長戦略を推進するとともに生産性向上施策を実施いたしました。事業については、マーケティング強化により新規クライアント獲得が計画通りに進捗し、AI機能などのプロダクト改善によりクライアントあたり利用金額も伸長いたしました。一方で、今後の売上総利益拡大に向けては、組織体制の強化による生産性向上が必要であり構造改革を実施しております。また、規律ある投資や生産性向上施策についても継続して取り組んでおり、7月単月については営業黒字の達成を見込んでおり、通期営業黒字に向けては計画通りに進捗しております。更に、当社グループの事業効率・経営効率を上げ、成長性・収益性を改善すべく、2023年4月にランサーズエージェンシー株式会社を当社に吸収合併いたしました。今後も、よりサービス間の連携を強化することで、成長加速及び収益性の拡大を図ってまいります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は1,113,806千円(前年同期比6.3%増)となり、営業損失は54,201千円(前年同期は営業損失136,873千円)、経常損失は54,261千円(前年同期は経常損失134,822千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は55,116千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失136,118千円)となりました。 なお、当社グループはプラットフォーム事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。
(注1)「働き方調査2023」は、当社グループが「ランサーズ」にランサー(受注者)として登録している個人(フリーランス)を対象に、2023年1月30日~2月5日までの期間に実施した調査であり、209名からの回答を得てまとめたものです。
(2)財政状態の分析(資産)当第1四半期連結会計期間末における総資産につきましては、前連結会計年度末と比較して108,405千円減少し、2,965,113千円となりました。これは主に、流動資産において売掛金が135,747千円、無形固定資産においてソフトウエアが24,924千円、のれんが12,010千円減少したこと等によるものです。
(負債)当第1四半期連結会計期間末における負債につきましては、前連結会計年度末と比較して60,792千円減少し、2,055,329千円となりました。これは主に、流動負債において買掛金が69,685千円、賞与引当金が38,881千円減少したこと等によるものです。
(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して47,612千円減少し、909,783千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が55,116千円減少したこと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動該当事項はありません。
(6)事業等のリスクに記載した重要事象等を解消するための対応策当社グループは、「第2 事業の状況 1事業等のリスク」に記載のとおり、現時点において継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。それに対し、当社グループは当該重要事象等を解消するべく、以下の対応策を講じることにより収益改善及び財務基盤の安定に取り組んでまいります。
①事業の選択と集中当社グループの事業ポートフォリオの見直しを行っております。具体的には、前連結会計年度においてはマネージドサービス事業の完全撤退をすることで当社グループの収益性を改善し、更に2022年6月には株式会社ワークスタイルラボを子会社化することで当社グループの競争力を強化いたしました。また当社グループでは、主要サービスである「Lancers」、「Lancers Agent」、及び「Professionals on demand」をマッチング事業に集約し、成長性・収益性の高いマッチング事業への投資に集中することで成長角度を上げていきます。
②マッチング事業の収益性の改善前連結会計年度においては、より規律ある投資を推進いたしました。具体的には、費用対効果の高い施策への集中やテイクレート改善、付加価値の高い領域への職種拡大、営業活動の効率化等、売上総利益の拡大を推進するとともに収益性の改善も進めております。更に、2023年4月に主要サービス「Lancers Agent」を運営するランサーズエージェンシー株式会社を吸収合併し、経営効率・事業効率の改善を図っております。今後もマーケティング・営業組織の強化を図り成長を加速させるとともに経営資源の効率化による収益性改善にも着手してまいります。
③販管費の更なる適正化 当社グループは、事業拡大のための先行投資が続いたことにより、販管費が増加しております。このような状況を鑑み、当社グループでは、前連結会計年度においてすべての販管費の見直しを行い、適正なコストコントロールができる状態に改善をしております。今後も生産性高く事業運営ができるようプロセス及び組織の整備を進めております。
④資金の確保 現金及び預金については、前連結会計年度末1,295,573千円から、当第1四半期連結会計期間末は1,347,531千円と銀行借入での資金調達を実行したことにより増加いたしました。主要取引銀行との当座貸越契約を従来より締結することで、安定的な資金調達枠を確保し、それに加えて貸出コミットメント契約も締結し、機動的な資金調達枠も確保しております。その結果、総額1,210,000千円の資金調達枠を確保しており、当社グループの事業運営資金について充分な水準を維持することが可能となっております。
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