【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果もあって、景気は緩やかに持ち直しております。このような環境のもと当社グループは、取扱製品の安定供給とお客様並びに全社員の安全確保を最優先に事業を継続し、医療・介護・福祉分野において企業としての社会的責任を果たしてまいりました。これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、連結売上高は9,837百万円(前年同四半期比8.5%増)、利益面では、連結経常利益は1,290百万円(前年同四半期比25.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は872百万円(前年同四半期比25.7%増)となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。①医療用ガス関連事業当部門は、COVID-19の世界規模での発生に伴い影響を受けておりましたが、外来・入院・手術・検査等が回復傾向にあるため、人的資源の拡充にも努めたことにより医療用酸素・医療用二酸化炭素の出荷量は堅調に推移いたしました。また、感染症対策製品の需要も継続しており、拡販を図りました。これらの結果、売上高は2,695百万円(前期比3.6%増)、セグメント利益は336百万円(前期比14.1%減)となりました。
②在宅医療関連事業 当部門は、国の施策である在宅医療への推進を受け、患者様と医療機関のニーズに対応するとともに、コロナ禍のなか感染防止に努め、きめの細かい営業活動を継続したことにより「HOT(在宅酸素療法)」、「CPAP(持続陽圧呼吸療法)」ともに好調に推移いたしました。これらの結果、売上高は4,436百万円(前期比9.2%増)、セグメント利益は598百万円(前期比67.6%増)となりました。
③医療用ガス設備工事関連事業 当部門は、医療機関に対し医療用ガス設備並びに消火設備の配管工事の施工及び保守点検業務を行っております。配管設備工事は上期に大型物件の完工もあり好調に推移いたしました。配管設備保守点検は変わらず安定した売上を確保しております。これらの結果、売上高は931百万円(前期比78.0%増)、セグメント利益は173百万円(前期比89.3%増)となりました。
④介護福祉関連事業当部門は、介護福祉関連機器のレンタル及び販売部門において、コロナ禍ではありましたが地域包括支援センターや居宅介護支援事業者への継続的な営業活動を図ることによりレンタル売上が順調に推移いたしました。併せて、今後の事業拡大に向けレンタル資材の整備充実を行いました。また、訪問看護事業所は、都内3拠点を事業基盤として地域へのPR活動強化により順調に推移いたしました。これらの結果、売上高は682百万円(前期比3.0%増)、セグメント利益は3百万円(前期比91.9%減)となりました。
⑤施設介護関連事業 当部門は、有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷」(東京都杉並区)におきましては、24時間看護師常駐や地元医療機関との連携の更なる構築を図り、高付加価値サービスの提供と、人材育成の体制を強化いたしました。また、入居者様の多様なニーズを把握したうえで、COVID-19の感染予防とまん延防止を最重視した運営を徹底することで入居者様、ご家族様への「安心」「安全」をお届けし、入居率の向上に努めました。通所介護施設「あしつよ・文京」(東京都文京区)、「あしつよ 巣鴨」(東京都豊島区)、「あしつよ 王子」(東京都北区)におきましても、感染防止に留意しつつ、地元密着型のサービスの提供と顧客ニーズの多様化に対応した稼働率アップを図りました。これらの結果、売上高は266百万円(前期比0.9%減)、セグメント利益は22百万円(前期比174.5%増)となりました。
(2) 財政状態の分析当第3四半期連結会計期間末の総資産は20,458百万円(前連結会計年度末比205百万円増)となりました。これは主に、ソフトウェアが231百万円、投資有価証券が334百万円増加し、現金及び預金が365百万円減少したこと等によるものであります。負債合計は5,336百万円(前連結会計年度末比405百万円減)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が204百万円、固定負債のその他のうちリース債務が193百万円減少したこと等によるものであります。純資産は15,121百万円(前連結会計年度末比611百万円増)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が686百万円増加したこと等によるものであります。
(3) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間に研究開発費として11百万円支出しております。