【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果もあって、景気は緩やかに持ち直しております。このような環境のもと当社グループは、取扱製品の安定供給とお客様並びに全社員の安全確保を最優先に事業を継続し、医療・介護・福祉分野において企業としての社会的責任を果たしてまいりました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、連結売上高は6,490百万円(前年同四半期比9.1%増)、利益面では、連結経常利益は827百万円(前年同四半期比32.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は560百万円(前年同四半期比32.9%増)となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。①医療用ガス関連事業当部門は、COVID-19の世界規模での発生に伴い影響を受けておりましたが、外来・入院・手術・検査等が回復傾向にあるため、人的資源の拡充にも努めたことにより医療用酸素・医療用二酸化炭素の出荷量は堅調に推移いたしました。また、感染症対策製品の需要も継続しており、拡販を図りました。これらの結果、売上高は1,767百万円(前期比2.3%増)、セグメント利益は192百万円(前期比21.0%減)となりました。
②在宅医療関連事業 当部門は、国の施策である在宅医療への推進を受け、患者様と医療機関のニーズに対応するとともに、コロナ禍のなか感染防止に努め、きめの細かい営業活動を継続したことにより「HOT(在宅酸素療法)」、「CPAP(持続陽圧呼吸療法)」ともに好調に推移いたしました。これらの結果、売上高は2,934百万円(前期比9.3%増)、セグメント利益は402百万円(前期比85.2%増)となりました。
③医療用ガス設備工事関連事業 当部門は、医療機関に対し医療用ガス設備並びに消火設備の配管工事の施工及び保守点検業務を行っております。配管設備工事は上期に大型物件の完工もあり好調に推移いたしました。配管設備保守点検は変わらず安定した売上を確保しております。これらの結果、売上高は545百万円(前期比94.0%増)、セグメント利益は102百万円(前期比142.6%増)となりました。
④介護福祉関連事業当部門は、介護福祉関連機器のレンタル及び販売部門において、コロナ禍ではありましたが地域包括支援センターや居宅介護支援事業者への継続的な営業活動を図ることによりレンタル売上が順調に推移いたしました。併せて、今後の事業拡大に向けレンタル資材の整備充実を行いました。また、訪問看護事業所は、都内3拠点を事業基盤として地域へのPR活動強化により順調に推移いたしました。これらの結果、売上高は448百万円(前期比7.1%増)、セグメント利益は3百万円(前期比81.0%減)となりました。
⑤施設介護関連事業 当部門は、有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷」(東京都杉並区)におきましては、24時間看護師常駐や地元医療機関との連携の更なる構築を図り、高付加価値サービスの提供と、人材育成の体制を強化いたしました。また、入居者様の多様なニーズを把握したうえで、COVID-19の感染予防とまん延防止を最重視した運営を徹底することで入居者様、ご家族様への「安心」「安全」をお届けし、入居率の向上に努めました。通所介護施設「あしつよ・文京」(東京都文京区)、「あしつよ 巣鴨」(東京都豊島区)、「あしつよ 王子」(東京都北区)におきましても、感染防止に留意しつつ、地元密着型のサービスの提供と顧客ニーズの多様化に対応した稼働率アップを図りました。これらの結果、売上高は177百万円(前期比1.9%減)、セグメント利益は19百万円(前期比420.1%増)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の総資産は20,188百万円(前連結会計年度末比63百万円減)となりました。これは主に、現金及び預金が103百万円増加し、受取手形及び売掛金が210百万円減少したこと等によるものであります。負債合計は5,226百万円(前連結会計年度末比515百万円減)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が344百万円、固定負債のその他のうちリース債務が114百万円減少したこと等によるものであります。純資産は14,962百万円(前連結会計年度末比452百万円増)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が466百万円増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況1.当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの概況説明当第2四半期連結累計期間において、現金及び現金同等物は103百万円増加し、当第2四半期連結累計期間末残高は8,823百万円となりました。2.各活動別の説明及び前年同四半期比①営業活動により得られた資金は816百万円(前年同四半期比85百万円減)となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が827百万円となり、非現金支出費用である減価償却費449百万円、売上債権の減少による収入210百万円、仕入債務の減少による支出344百万円、法人税等の支払額による支出275百万円があったこと等によるものであります。②投資活動により使用した資金は229百万円(前年同四半期比10百万円減)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出287百万円、無形固定資産の取得による支出19百万円、投資有価証券の償還による収入100百万円があったこと等によるものであります。③財務活動により使用した資金は483百万円(前年同四半期比27百万円増)となりました。これは、リース債務の返済による支出389百万円、配当金の支払額93百万円等によるものであります。
(4) 研究開発活動当社グループは、在宅医療関連事業において、ITを用いた測定記録装置の技術開発等に取り組んでおり、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の総額は9百万円であります。