【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、景気は緩やかに回復が続くことが期待されます。ただし、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
このような状況下、当社グループは引き続き売上拡大に向け営業強化を図るとともに工程改善、生産効率の向上及び原価低減に取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高128億42百万円(前年同四半期比17.9%増)、営業利益5億2百万円(前年同四半期比88.5%増)、経常利益7億26百万円(前年同四半期比63.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億66百万円(前年同四半期比71.6%増)となりました。
セグメントごとの状況は、以下のとおりであります。
日本成形関連事業
日本成形関連事業では、昨期まで新型コロナウイルス感染症及び半導体の供給不足により、納入先である自動車メーカーの完成車工場で操業停止や減産が実施されておりましたが、これらの解消により売上、利益ともに好調に推移しております。この結果、売上高102億88百万円(前年同四半期比13.6%増)、セグメント利益4億5百万円(前年同四半期比277.7%増)となりました。
中国成形関連事業
中国成形関連事業では、昨期は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う巣ごもり需要に連動したICトレイの販売が好調でしたが、今期はその反動もあり、計画を下回る結果となりました。この結果、売上高2億25百万円(前年同四半期比42.2%減)、セグメント損失18百万円(前年同四半期はセグメント利益65百万円)となりました。
アメリカ成形関連事業
アメリカ成形関連事業では、メキシコ第二工場稼働に伴い生産量が大きく拡大しております。この結果、売上高21億86百万円(前年同四半期比67.8%増)、セグメント損失2百万円(前年同四半期はセグメント損失26百万円)となりました。
不動産関連事業
相模原市の賃貸建物、二本松市所在の土地から構成されております。売上高1億42百万円(前年同四半期比1.2%減)、セグメント利益1億15百万円(前年同四半期比1.6%減)となりました。
(2)財政状態の分析
①資産
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、290億10百万円(前連結会計年度末比14億51百万円増)となりました。
流動資産は、現金及び預金54億75百万円(前連結会計年度末比24百万円減)、受取手形及び売掛金37億63百万円(前連結会計年度末比1億77百万円増)等により138億68百万円(前連結会計年度末比7億85百万円増)となりました。
固定資産は、有形固定資産143億22百万円(前連結会計年度末比5億93百万円増)、投資その他の資産7億58百万円(前連結会計年度末比79百万円増)等により151億42百万円(前連結会計年度末比6億66百万円増)となりました。
②負債
負債合計は、185億16百万円(前連結会計年度末比4億78百万円増)となりました。
流動負債は、支払手形及び買掛金28億66百万円(前連結会計年度末比19百万円増)、電子記録債務34億24百万円(前連結会計年度末比61百万円減)等により107億8百万円(前連結会計年度末比3億96百万円減)となりました。
固定負債は、長期借入金66億80百万円(前連結会計年度末比6億39百万円増)等により、78億7百万円(前連結会計年度末比8億75百万円増)となりました。
③純資産
純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上、為替換算調整勘定の変動、非支配株主持分の計上等により104億94百万円(前連結会計年度末比9億72百万円増)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ24百万円減少し、55億47百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは10億63百万円の収入(前年同四半期4億72百万円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期利益8億35百万円、減価償却費10億78百万円の計上、棚卸資産の増加4億50百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは17億40百万円の支出(前年同四半期15億円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出17億32百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは3億27百万円の収入(前年同四半期5億44百万円の収入)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入13億円、長期借入金の返済による支出8億37百万円等によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。